とうとう迎えた瞬間-2
小学校高学年にもなると、周りから色んな情報が入り、常識非常識も判別できるようになる。2人は、今の状況が普通でない事は分かっていた。だから誰にも言わない。しかし2人にとっては、その非常識とされる事が普通だった。2人だけの秘密…、それは誰にも脅かす事の出来ない大切な秘密なのだ。
2人きりの時間の時、裸でソファーで抱き合っていた。上になっていた友美が隼人に言った。
「お兄ちゃん、私達、まだキスした事ないよね?」
「あ、ああ、ないよね?」
「キスしてもいい??」
「えっ?」
「嫌??」
「嫌じゃないけど…。」
「じゃあ、しよっ…?」
緊張気味の隼人に、友美は目を閉じ顔を近づけて来た。思わず目を閉じる隼人。すると唇に柔らかい感触が…。ふと目を開ける隼人。目を閉じキスをしている友美の顔が映る。可愛い。友美は美少女だ。いろんな男から告白を受ける程のモテ方だ。そんな友美を思わず見つめる。
ふと目を開けた友美。恥ずかしそうに顔を離した。
「見ちゃやだよ!!恥ずかしい…」
顔が真っ赤だ。思わず胸がキュンとなる。
「友美!!」
隼人は友美を押し倒し、無我夢中で友美の唇を奪った。
「お兄ちゃん…!」
いつも守ってくれる隼人。女子から人気がある。友美と同様、女にモテる美少年だ。友美は兄が大好きだ。そんな兄の猛烈なキスに友美は幸せな気分になる。舌を絡めあい、秘密な時間の秘密な行為に、身も心も幸せになるのであった。