プレゼント-1
玄関のチャイムを押すとチトセさんが出て来た。
僕はあれからアイと別れて家に帰り着替えてから、チトセさんに借りたパンティとジャージをコインランドリーで洗っておいたものを返しに来たのだ。
「あら、タカシ君。返しに来てくれたの?」
「うん、それじゃあ……僕はこれで」
するとチトセさんは僕の手を握った。
「駄目、帰ったら。きょうも誰もいないの。
タカシ君にぜひプレゼントしたいものがあるの。とにかく上がって」
僕を見つめるチトセさんの目は熱っぽく潤んでいた。
(完)
*この小説中、矢崎さんが口走った内容は、全く作者自身の考えとは違うものです。
酔っ払いの戯言・冗談と同レベルのものと理解して下さい。
絶対本気にしてはいけません。