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共犯ゲームU
【SF 官能小説】

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ブレンドX-4

小陰唇は男の睾丸の袋と同じくちょっと灰色がかった色をしている。
不思議なのはいつも隠れていて日の当たらない所なのに、日焼けしたように茶色のところがあることだ。僕はクリトリスというのを初めて見た。
皮を被っていているけれど少しはみ出ているのは勃起しているのだと思う。亀頭の先と同じだとしたら敏感に違いない。
「あまり見つめないで下さい。まだしないんですか? 待ってると緊張するので始めてください」
 そうイズミさんに言われて僕はクリトリスに舌先を当てた。するとビクンとしてイズミさんが言った。
「いきなりそこからなんですか?」
「駄目ですか?じゃあ、こっちにします」
 僕は小陰唇を指で広げて間のピンク色のグチャグチャしたところを舌先で舐めた。
「ああ、そこも……良いです。仕方ないです」
 僕は顔を上げてイズミさんに言った。
「あのう、嫌なら止めてもかまいません。嫌がることをしたくないので」
「いちいち顔を見ないでください。恥ずかしいです」
「やめましょうか。僕は嫌ではないし、どきどきしてますけれど、あなたが嫌なら……」
「嫌でないです。とっても感じます。ただ初めてだからドキドキしてます。あなたと同じです」
「良いんですか、本当に」
「気持良いです! あっ、だから続けてください」
 僕は舌で舐めるのを続けた。
確かお尻の穴に近い方に膣の入り口があるはずだなと思った。
それより上が尿道口で、その上がクリトリス……。そう考えながら舐めているとぬるぬるした液が出て来た。どうやらそれが出ているのが膣の入り口らしい。
それらしいところはなにかギザギザした感じで滑らかな穴があいているわけではなかった。つまり穴の入り口に処女膜という肉片が周りについていて、封蠟の役目をしているのだ。
封を切るのは親展だから配偶者の役目なのだろう。僕はそっと小指の先を入れてみた。
「何をしているのですか?指は駄目です。ちゃんと正式に性器を挿入してください」
「指で慣らさなくても良いのですか?破けるとき痛いと思うし……」
「そんなことは無用です。兎に角入れて下さい。でも入れるだけです。
出し入れをして擦ったり奥まで突くのはしないで下さい。破いてくれればいいのです。あなたも中に射精したりしないでください。
静かにやってください。それとあなたも下を全部脱いでください。お願いします。」
 僕はズボンもパンツも脱ぐと、彼女の上に被さるようにして、亀頭の先をそれらしい場所に当てたが、竿が柔らかくなってグニャッと曲がった。
「だめです。ペニスが柔らかくなってしまって……」
「それじゃあ、私の口でもう一度。あっ、清浄綿がありますからちゃんと拭いてから……」
 僕たち二人は椅子から降りてさっきのフェラチオの体勢になった。イズミさんは僕のペニスを拭いてから口に先っちょをすぽっと入れた。
そして今度は竿の中ほどまで口に入れた。唾液を口の中に溜めてそれで竿を濡らして数回往復させた。
そしてペニスの根本を両手の指先で軽く掴んでそっと扱いた。彼女の指の冷たさが刺激になって僕は復活した。
彼女の口の中の暖かさと指先の冷たさの格差が刺激になって僕のファロスはいきり立ってきた。
「良いみたいですね。お願いします」
 再びイズミさんはハンカチの皺を伸ばしてその上にお尻を乗せた。
僕は自分の亀頭に手を添えて膣の入り口に当てた。
十分そこは濡れている筈だけれどすっとは入らなかった。
そのときプチッと何かが切れた感じがした。見ると出血がある。イズミさんは僕の方を見て清浄綿を出した。
「血が出たんですか? すみません。これで……」
 僕は膣の入り口に清浄綿を当てて血を拭き取った。まだ血は後から滲んで来る。
「まだ途中です。完全には破れてません」
 僕がそういうと、イズミさんは顔を両手で覆いながら小さい声で言った。
「じゃあ、ゆっくり入れて下さい。痛いのでゆっくりお願いします」
 僕は言われた通りゆっくり入れた。プチプチプチという弾けるような感じがしてその後は膣の内側に筋子の表面のような感触を感じながら奥まで当たった。
でも、根本まで埋まっていないので、もう少し入らないかと思ったとき、
「それ以上は駄目。そこで止まってください。あ……動かないで」
イズミさんがそう言った。そして深呼吸を始めた。落ち着かせようとしているらしい。
「ではゆっくり抜いてください。まだ初めてなのできょうはこれで止めましょう」
 僕は物足りなさを感じながらもゆっくり抜いた。そして膣の周りの血を拭いた。ハンカチにも少し血が落ちて染みていた。
イズミさんはしきりにハンカチで性器についた血を拭いていたが、先ほどのパンティを履いてスカートを身につけると僕に言った。
「さあ、あなたも。そろそろここを出ましょう。これで二人とも処女と童貞ではなくなったですよね」
 僕は、いきり立ったファロスを見た が、それを指で弾くと服を着た。店を出るとイズミさんは、きょうはこれでとあっさり別れて行ってしまった。僕は前を膨らませたままとぼとぼと歩いていると携帯が鳴った。矢崎さんからだ。
「すぐ会社に来てちょうだい。あなたルールを破ったわね。調査員とセックスしたでしょう? ブレンドX忘れないでね」

   


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