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氷の解けた日
【SF 官能小説】

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カリア-3

私はそう願った。
すると体内の怒張した私のファロスにカリアのヴァギナと同じものが被さってきた。
つまり挿入したと同じことになる。
カリアは私の訪問を声を交えた溜息で応じた。
すると私の意志とは別にピストン運動が起きた。
カリアの意志でも動くのだ。
マチモリの女性器が二人の意志を受けて動いているのだ。
その動かし方にカリアの欲するリズムがあるのを私は感じた。

 そして、気がついたことだ が女性上位で腰を動かす場合でもスピードには限界があるが、これは意志で動かすので、男性並みの激しい動きを女性側から生み出すことも可能なのだ。

 事実私が黙っていても動きが非常に激しくなった。
二つのリモコンのどちらでも動くプラモデルみたいなものだ。

 試しに私も動かすように念じると、コツを掴むのに少し時間がかかったがピストン運動の速度は倍になった。
 頭が真っ白になったとき、動きは自動的に調整され二人が同時に絶頂を迎えるようにしたらしい。


 すべてが終わると、カリアがお姫様抱っこを催促した。
そしてカリアの顔を見て私は驚いた。
髪は艶やかな黒。ぬけるような白い肌。猛禽類のような大きな目と尖った鼻頭。
三日月のような口でにっこり笑ったときに白い歯並びから犬歯が目立って光った。

 これはもしかして、若いときのミアではないのか?
私は思わず抱いているミアから手を離して落とそうとした。
だがミアの体は下に落ちずに軽く浮いていた。
そして私の首に手を廻して、私の手を借りずにお姫様抱っこされていた?

「そうです。私はミアです。14歳のときのミアです。
初めからこの顔でいたら、ハヤテさまは私とセックスしてくれなかったでしょう?
私は半世紀以上もあなたとこうなることを夢見ていたんです」

「ミア! 君は自分が何を言っているのかわかっているのか?
私は君の曽祖父だぞ。
血族の3親等だ。ぎりぎり許されるのはいとこ同士の4親等だ。
君はトッキー伯父さんとセックスするのと同じことをしたんだぞ」

 するとその返事の代わりに私のペニスを生温かい唇のようなものが包んで舌で舐められるような感触があった。
 私は再びペニスを勃起させてしまった。
 どうやったか分らないがマチモリの女性器を自分の口の構造にコピーさせてシンクロさせたに違いない。
 そして彼女は熱くなった彼女の蜜壷と同じ形のもので再び勃起した私のファロスを呑み込んで来た。
 そして舌なめずりするように凹凸のある膣壁で私の性器を練り擦った。
 今度の膣は一回目とは違う。
 いわゆる名器と言われる数の子天井やミミズ千匹、三段絞めなどの色々な変化をつけて 私の性器を攻め立てる。そうしながら、カリアは喋り続ける。

「ハヤテさま。何故血縁関係の者同士のセックスがタブーだったかを考えて下さい。
血縁結婚は遺伝子の衰退や劣化をもたらすからです。
子孫がどんどん弱い体になって生存が危うくなるからです。
 でも、だいぶ前からセックスと生殖は切り離されました。
 結婚という制度・習慣も廃れてしまいました。それどころか男女が生のセックスをすることさえしなくなったのです。
 まだ親子が存在していたあたりから、親子のセックスが流行り始めました。
 娘と父親、息子と母親が仮想空間でセックスをし始めたのです。
 父親は若い美形のアバターを使って、母親は美少女のアバターを使って、わが子と交わりセックスの教授をしたのです。」

 無限にうねる膣壁の襞が私を絶頂に導いて行く。

 ピストン運動の速さではなく、膣壁の表面の変化がさまざまな触感でファロスを包み何故か小陰唇までもが私の性器の根本を撫で回し吸い付いて纏わり付く。

 だがその性器の動きとは別にカリアは自由に体重のない体を動かして私の体に纏わりついた。
 たとえば前向きに私の口にクリトリスを押し付けて、両の太腿で私の頬を挟みフクラハギで私の後頭部で絡みつき乳房を頭頂に押し付ける。
ちょうど肩車を前後逆にしたような感じだ。
 そして私が立っている状態でシックスナインの形になって、自分の女陰を私の口に押し付ける。
 けれども体内の女性器とシンクロしているので膣口は大きく開き膣内の壁が蠕動しているのが見える。
 私が堪らず口や舌で愛撫するとファロスの感覚と舌や口の感覚が同時に伝わるらしく、そのときだけは喋るのをやめて声を上げる。
 彼女自身もシックス・ナインの体制で口を動かすとその感触が私のファロスに伝わってくる。
 つまり私は彼女の膣内で複雑な摩擦を受けながら同時に唇や歯、舌なめずりや口腔内の感触を二重に味わうことになるのだ。
 それは二重映像のような複雑な感触だった。
カリアは口の動きを自動運転?に切り替えてまた話し始めた。

「だから、ハヤテさま。わかってほしいのです。
決して私を昔の倫理感覚で裁かないで頂きたいのです。
ああ、もう駄目です。ハヤテさま。わかってください」

 私とミアは2度目の絶頂に達した。私は床に崩れ落ち、全身が痙攣した。
ミアも傍らに横になったまま激しく痙攣している。
 それが体内で挿入したままになっている二つの性器でも同じ現象が起きていて、私は射精が無限に続くかと思った。
 実際にはそれほどの量が出る訳もないが、電子セックスでは絶頂感覚を時間的に延長させることができるらしいのだ。
主観的な感覚としては体の体積と同じ量の精液が体外に出尽くしたと思うほどだった。
痙攣が終わった後は空気がすっかり抜けた風船か浮き袋のような体感覚だった。
それだけ頭の中も体の中も空っぽになって、燃え尽きた感じがした。 


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