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氷の解けた日
【SF 官能小説】

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合体アバター-4

「そのまま私の膝の上に座ってくれませんか?」

「これってセックスじゃないよね」

「違います。セックスじゃありません。約束します」

 白雪姫は私の膝の上に思い切って腰を降ろした。
彼女のお尻は私の太腿の上の、どちらかというと膝頭寄りの部分に着地した。
私は彼女のお尻と私の太腿に挟まれている部分の布地を消失させた。
そして直接肌が接している部分を合体の要領で肉同士を繋いだ。
白雪姫は口を0の字にして両手で覆った。

「えっ?なんか王子さまと体がくっついちゃったよ」

 私は接着面を移動させて彼女の体をさらに近づけた。

 白雪姫の恥骨の部分が私の恥骨を乗り越えて、お尻の二つの膨らみが私の太腿と下腹部の境目まで乗り上げて来た。

 その時点で白雪姫の陰部と私の下腹部は完全に接して、その間に挟まれたお互いが身につけている衣服や下着の布地は消失していた。
そして白雪姫の陰部と私の下腹部は合体して境目がなくなった。

「ちょっちょっちょっと……王子さま、何が起きてるの?」

「大丈夫、あなたの体の病気を全部治す為に体をくっつけたんだよ。
これから卵子をもらうために子宮の中をマッサージするから、あなたはちょっと気持良くなって声を出すと思いますが、ここでは誰にも聞こえないですから思い切り出しても構いませんよ」

 私は、と言っても実はマチモリがそうしているのだが意識が同じなので、私は細い探索の管を白雪姫の膣口から入れて子宮から二股に分かれて両側の卵巣に行った。
そして片側のよく発達した卵子を1個選んだ。
更に膣内と子宮に男性器を入れて膨らませ振動させた。
渦巻き状の振動である。
このとき、処女膜は破らないように侵入口では男性器は糸のように細くなっているのだ。 また、子宮壁に着床卵子がある場合はその周りに3重の保護膜を覆い、振動を殺すようにするのだ。白雪姫はこのとき体を震わせて口を両手で覆った。
そして掠れた……細く糸を引くような声を出した。
目はすわって口をぱくぱくさせた。
 次の瞬間白雪姫はアニョンの姿に変わった。
アニョンは声を出しながら両手で顔を隠したり頭を抱えて髪の毛をグシャグシャと揉んだりした。
そして足を使って上下にピョンピョン跳ねた。

 実際はお尻も陰部も私の下腹部と一体化しているから、私の腰もピョンピョン浮きそうになった。
私は下腹部にある女性器でアニョンの性器と同じコピーを作った。
そして体内にある私のペニスをその模造品の性器に挿入しようとした。
小さくて膣内が裂けるような感じだったので、サイズを1.5倍にした。
そうすると楽に入った。
その模造品の女性器は私のペニスをゆっくり舐めるように擦り続けた。
30分は持たせる為にわざとゆっくりピストン運動をしているようだ。
でも、私はアニョンとはセックスしている感じではなかった。
アニョンが感じているのは渦巻き振動だし、私が感じているのは超スローのピストン運動で、しかもリズムが全く違ったからだ。

 やがて風邪をひいたウグイスのようなアニョンの声はホイッスルのような透明な高音に変わった。
ウグイスの風邪が治ったのだ。
アニョンは上を向いて両手で目を塞ぎ、細いウグイス笛のような声を喉から漏らしながら、細い胴体を左右にスィングした。
そしてそのうち体を渦巻き振動に合わせてローリングさせるようになった。
それはずっと続いた。そして卵子が離れた。
そのとき私の体内の女性器が激しく動き私のペニスを刺激した。
1.5倍のサイズにしたとはいえ、アニョンの性器のコピーは入り口がきつくしまっていて、すぐ奥にもぶつかりかなりの強い刺激だった。
私はゲーム空間の中で、しかも自分の体内で射精した。
卵子は管から吸収され私の体内に入ってエネルギーになった。

 そして無数のナノ細胞が治療の指令を受けて、アニョンの子宮の毛細血管から体内の各場所に侵入した。

 マチモリの男性器はいつの間にか私の体内に戻って、アニョンもぐったりしている。
管も元通りに収納させて、消失した布地も元通りに戻した。
私はアニョンを抱き上げると脇に寝かせた。そしてアニョンの姿が消えた。
この空間から脱出できたのだ。
そしてしばらくすると白雪姫がベッドに横たわっていた。

「王子さま、わたし幸せですわ。今度丈夫な子供を生みます」

それは、単なるプログラムされた電子的体感映像が喋っているだけだった。

 


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