体育館倉庫-7
なんで、なんで、見上げているの?この体勢じゃスカートの下見えているじゃない。滑川、見上げないでよ。
私は赤面し、動揺した。
「先生、見上げないで下さい!」
私はとっさに両手でスカートを押さえる。
グラ
あ、バランス。
ぐらつく脚立に私は体制を崩す、赤面の顔から、青ざめた顔へと変化した私は、目を瞑る。
落ちる。
ドサッ!
真っ暗の中、衝撃を感じた。が、痛みはなかった。目を開けると、滑川が私の下敷きになっていた。加齢臭が酷く鼻に衝く。
「大丈夫か、槙野」
「………」
何も言えなかった。落ちたショックで、言葉が思いつかない、早く滑川から離れたいけど、足がぐらついて動かない、私は自分を落ち着かせる為、深く目を瞑った。