シェンファン姫-2
天人はその小さく縮まった足を丁寧に洗って清めながら言った。
『シェンファン姫さま。
こういう小さな足は極めて不自然なものだとは思いますが、もしこの形をずっと保ちたいとお望みならば、この部分の骨をこのように締め付けなくても大きくならないようにすることはできます。
そうすれば痛い思いをせずに小さいままのおみ足でいることができます。』
これを聞いてシェンファン姫は目を開けて、自分が若者に裸身をさらけ出しているのも忘れて問いかけた。
『本当かえ? 布できつく巻いて固い靴を履かなくても足は大きくならないのかえ?
ならば、そうしておくれ。』
天人は次にシェンファン姫を湯船から出して乾いた布で水気を拭くと、白い裾長の単衣を着せた。
そして柔らかい布の上に仰向けに横たえさせると、裾をまくって足を開かせようとした。
『な・・何をする。もうまぐわうのかえ? まだ心の準備ができておらぬ。』
『違います。姫の陰毛を濃い部分だけ剃らせて頂くのです。
私とのまぐわいには産道の入り口に生える陰毛が妨げになりますゆえ。』
『なんと・・・王侯・貴族の高貴な方たちさえそのようなことは口にせぬという。
何ゆえ、そなたの場合だけ私の陰毛を邪魔者扱いにするのだ? 』
『人と人とのまぐわいの際は姫の陰毛はなんの妨げにもなりませぬ。
けれども、私の場合は人にはないものを持っておりますゆえ、それが姫の陰毛にて傷つけられ、しいては私の命も危ういものとなるのでございます。
すべて剃り落とす訳ではございません。
産道の入り口の周りに生える陰毛だけをそり落とすのでございます。』
『それが一番問題じゃ。お前は私の女陰を見ることになる。』
『ではシェンファン姫さまの女陰を見ずに陰毛を剃るように致しますか?』
『それは却って危ないではないか。ええい、もう良い。任せるゆえ失敗するでないぞ』
天人は姫の太腿を大きく開かせ、女陰に顔を近づけると木灰の灰汁を周囲に塗り慎重に剃り始めた。
それがそよ風が女陰を嬲るような弱い感触だったので、却ってシェンファン姫は感じてしまった。
だが、必死にこらえて声を漏らさないように耐えている。
陰毛を剃り終わると天人は湯で塗らした布で姫の女陰を拭き取りその後で剃り残しがないかどうか女陰を指で触りながら確かめた。
『何をしておるのじゃ。もう終わったのなら手をどけよ。無礼じゃぞ、許さぬぞ。』
『剃り残しがないか念のため見ていただけです。
シェンファン姫さまを辱める気は毛頭ございません。』
シェンファン姫はすぐに足を閉じて裾を戻すと上体を起こした。
『さあ、この後どうするのじゃ?いよいよまぐわうのか?』
『はい、その前にシェンファン姫さまにお断りしなければなりません。
私があなたさまに授ける体の特徴は、そのまま孫子の代まで受け継がれます。
小さいおみ足については女子の子にだけ伝わるように致します。
けれども、鋼の神経は男女の区別なく受け継がれます。それで宜しいのですね?
始めたら途中で止めることはできませんが』
『構わぬ。早うするのじゃ』
天人はシェンファン姫を引き寄せると自分の膝に跨がせ裾で隠しながら素肌の局部を密着させた。
天人には男根がなかったが、シェンファン姫はそのことに気づかなかった。
ただ自分の女陰が滑らかな肌に吸い付きぴったりと合わさった感覚だけを覚えた。
そして布の帯で二人の腰をしっかり巻くと密着部がずれないようにした。
「では、始めます。ほんの半刻ほど後にまた。」
そういうと天人は黙して無表情になった。
けれども彼の頭の内側が青白く光り、その光が下へ下へと下って下腹部の方に移動した。すると密着部のシェンファン姫の女陰が熱を帯びたように温かくなり、幽かな糸のようなものが産道に入って行くのを感じた。
やがて産道の内側から何かが膨れ上がり渦巻きのような振動を始めた。
シェンファン姫の産道は一杯に満たされ蠢き震えた。そうすると子宮の奥の奥の方でそれに呼応するように何かが蠢き震えた。
それは通常のまぐわいによって得る快感をはるかに越えるものだったが、シェンファン姫は知る由もない。
洞窟の奥ではシャンレンが瞑想しているため、シェンファン姫は最初のうちは声を立てそうになっても必死にこらえる。
しかし気のついたときには大きな声を立て、荒い息で喘いでいた。
何度も首を縦に振り、横に振って、顎が外れるほどに口を大きく開けたが、それでも快感は続く。
文字通り随喜の涙を流し、体全体が熱くなって血流が逆巻くほど騒いだ。
何度も何度も体が震え痙攣し、背骨を反らして気を失いかけたが、終わりがないほど天人とのまぐわいは続いた。
3日後眠りから醒めたシェンファン姫はぞっとするほど艶やかな様子になったが、眼差しは恐ろしいほどに落ち着いて口数も少なかった。
シャンレンも天人も以前のシェンファン姫ではないことに気づいたが、今更それはどうしようもない。
それから、まもなくしてファン・リーリがシェンファン姫を迎えに来て連れ帰って行った。