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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病・其の二〉-9

「キャッ!!何すんのよ!!」


礼節もわきまえない新人患者は、麻衣の後ろから近付き尻に触れた。
麻衣は振り向きざまに鋭い眼光を浴びせると、そのままその患者を睨みつけた。


「ここはそうゆう所じゃないんですから。今度やったら出るトコ出ますよ!!」


身長は160pもないだろう。
顎を突き出して患者を見上げる姿は、仔犬が怒ったような滑稽さと可愛らしさがあった。
そして患者を睨んだままで婦長を置き去りにして、病室を後にした。



『……あんな娘だけど大丈夫よね?』


相変わらずの仏頂面で、婦長は患者達に話すと、後を追うように病室を出ていった。


『あんなババアが婦長やって大丈夫かね?』

『何考えてるか分かんないから怖いよな』


婦長への悪口を叩きながらも、頭の中はあの新人ナースの事で一杯だった。
初めての職場にも係わらず、物おじしない態度に軽く呆れながらも、やはりあの身体は魅力的だった。
顔は美形とまではいかないが、あの田舎臭くも生意気な顔が、屈辱に歪む様を想像するだけで、患者達の股間は熱くなっていった。


『よし、カメラのチェックをしておけ。バッテリーも確かめとけよ』


患者達はベッドから起き上がると、持参したバッグの中を探り始めた。
ガチャガチャと喧しく掻き回し、手にした一つ一つを確認している。
どうやら、ただの輪姦ではないようだ……。


『オッス、院長さん。もう我慢出来ないや。ヤッちまってイイかな?』


高額な入院費とDVDの売上までも献上するのだ。
スポンサー気取りのオヤジは、気遣い無視の台詞で院長に携帯電話から電話を入れた。
勿論、それに意を唱える院長ではない。


『腕っ節の強い男を三人ばかり連れて来い。失敗しないようにな』


どう見ても、そのオヤジは一人では女をどうにか出来るとは思えない。
身長も麻衣と変わらぬ低さだし、手足も筋肉が退化したかのように痩せているし、亜矢の肛姦に及んだ貧弱な若者より、遥かに弱々しく見える。
だが、このオヤジがスポンサーなのだ。
何人もの女性を毒牙に掛け、その女体で大金を稼ぐ外道なのだ。
この貧弱オヤジの手足となって麻衣を凌辱すれば、後は金が手に入る寸法だ。
全く、金の力は強力なものだ……。




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