SM地獄(4)-5
そのとき喜美子は、初め叔父の龍二の言う意味が分からなかった。
だが、叔父の目が異様な眼で見つめているのを彼女は感じていた。
「そうだよ、喜美子、お前はもう子供じゃない、分かるな」
「いえ、まだその意味が・・」
「じゃあ、はっきり言おう、喜美子・・お前の身体を私に預けることだ」
「私を叔父様に?」
「そうだ、私に抱かれるということさ」
そう言うと龍二は、ニヤリとした眼で喜美子を見つめる。
「あぁ、そんな」
「いやならいいんだ、お前次第だが、承諾すれば俺の都合でなんとかしてもいい」
「・・・・」
しばらくの沈黙が続いた
そして喜美子が口を開く。
「あの、叔父様、それにはどうすれば?」
「私が求めたときだけ、このホテルに来ればいい、それだけだ」
「それだけ?」
「そうだ、その時だけ喜美子は私に抱かれればいい、
これは私とお前だけの秘密だ、誰も知らない」
「でも、赤ちゃんが・・」
「大丈夫だ、ちゃんとコンドームは付ける、安心しなさい、それに
お前も子供じゃないんだ、オナニーは知っているだろう」
「え・・・あ、はい」
「悪いようにはしない、お前もそのように気持ちよくなるぞ、喜美子」
「は、はい・・わかりました」
「では、今からそれをやろう」
「え?い、今からですか」
「そうだよ、こういうのは早い方が良い」
龍二は、喜美子をベッドに押し倒し、彼女に分厚い唇を重ねた。
(あっ!叔父様)
喜美子は煙草の匂いがする男を始めて感じた。
(ここに来るとき、何かが起こるかもしれないと思ったけれど、
まかさかこんなことに、でも、もう、私が犠牲になれば、私さえ・・)
そう思うと身体は抵抗することを止めていた。