第1章-3
エリカの逝き顔を見つめながら幸彦も逝った。
(おぉっ!エリカ・・)
そのまま暫く抱き合っている二人。
ドクドクと溢れ出るスペルマが、エリカの膣から溢れ出る。
エリカは枕元のティッシュで、愛欲の果ての名残を拭き取り
幸彦に抱きつき、甘える。
「ねえ、パパ・・どうだった?」
「おお、エリカ、相変わらずお前のあそこは凄いな、たじたじだよ」
「いやん、でもエリカも気持ち良かったわ」
「そうか」
「はい」
額に汗を掻き、気怠い顔のエリカは相変わらず美しい。
どんな時でも、この女は最高の女だと幸彦はいつも思う。
エリカは彼の女で、本部長代理の女はここではただの男と女の関係だった。
社長である幸彦の会社の高星商事は、二部上場の会社であり
上場の資格は得ているものの、知名度はいまいちのようで
売り上げはそれ程は伸びてはいない。
しかし、営業努力で何とか盛り返していた。
幸彦は何とか一部上場を狙っているのだが、世間は甘くない。
会社の株価は安定せず、安閑としてはいられない。
幸彦は心の中では引退を考えているのだが、誰にも言ってはいない。
勿論エリカにも。
適当な後継者が育つまでの辛抱である。
エリカを自分の女にし、会社の役員会で管理職に強引に承認させたのだ
思った以上に、どうやら頑張っているようだ。
この絶世の美女を妾にしている自分は最高に幸せだった。
幸彦は、短大出のOLだったエリカの才能と美貌に惚れ込み
ここまで育て上げた達成感がある。
利発なエリカは幸彦の後ろ盾で成長し、始めての課長に昇進させ
その後、部長に、そして今は本部長代理と
とんとん拍子に出世させた。
勿論、エリカの才能も開花したが、それ以上に幸彦の存在は大きい。
幸彦は、自分に長年寄り添って尽くした妻を今さら抱く気はない。
今日もゴルフへ行くと言って、エリカのマンションに来たのだった。