愛のレッスン《続編》-5
俺は奈美に飛び付き、キツク抱き締めた。
「ごめんよ、奈美!許しておくれ!バカな俺を許しておくれ!愛してるんだ。たまらなく愛してるんだ!」
今岡が服を来て、上着を羽織り、部屋を出ていこうとする。
帰りぎわに、
「ひとつ、最後に教えてやるけどよ。おま○ことち○こにも相性ってのがあるんだぜ!俺にはお前の彼女はキツクて合わないな!それに奥も浅くてよ。全然しっくり来なかったぜ!」
今岡は背中を向け、部屋を出ていく。
「さぁーて、早く帰って、かあちゃんと一発やるかぁー!!」
ドアの閉まる音が部屋に冷たく響いた。
俺は奈美の胸に顔を埋め、むせび泣いていた。
奈美が俺の髪を撫でながら静かに言った。
「抱いて…雅人」
奈美の顔を濡れた眼で見上げた。
「私の中から、あの男の感触を取り除いて欲しいの」
奈美の眼も涙を一杯に溜めていた。
俺は奈美を抱き締め唇にむしゃぶりついた。
涙が奈美の頬を伝う、親指でそれを拭う。
シーツを取り去り、胸に手を当てて揉む。
奈美の股間に手を滑らす。
「あっ…」
奈美の身体が反る。
すでに敏感になっているソコは、触れただけで、ヒクヒクと中心に誘ってくる。
俺のイキリたった分身に奈美の手が伸びる。
「これが欲しい…」
「俺も、奈美が欲しい、たまらなく欲しい!」
奈美の唇を吸いながらゆっくりと身体を合わせてゆく。
入り口に亀頭が滑り込む。
感触を味わいながら、ゆっくりと入れていく。
「優しい…」
眼を瞑って、そうつぶやく奈美が愛しくて、
「愛してる」
と囁き、深く強く、貫く。
よほど、感覚が鋭くなっているらしく、すぐに奈美は軽い絶頂を迎え、ビクンビクンと身体を震わせる。
「いっちゃったの?」
コクンと恥じらう様に、頷く奈美。
繋がったまま、
「私のこと、愛してる?」
と、問う奈美。
「うん、愛してるよ」
と心から呟く俺。
「じゃあ、離さないで、二度と私を離さないで!」
「うん、ごめんね。離さないよ!二度と離すもんか」
繋がったソコをふたたび始動させる。
強く激しく!
奥を突く。
突く度に奈美が、
「あっ!あっ!」
と、声をあげる。
ザラザラした天井へ、うねる側壁へ、俺は角度を変えて奈美の中を掻き回す。
「これがいいの?俺のち○こ好き?」
「あん!好き!いやん!あん!大好き!いいの!雅人がいいの!」
「いくよ、奈美!」
「あぁー、いいっ、来て!」
奈美の足が俺の腰を抱え込む。
腕が背中にまわされ、爪を立ててくる。
肉棒がキュウキュウと子宮に締め付けられる。
「いこう、奈美、一緒に!」
「えぇ、一緒に!」
まっ白い世界に包まれていく二人。
高まる吐息と吐息が絡みあい、溶けていく…。
抱き締める…抱き締めているのは、身体ではない。心なのだと感じる。
恥骨と恥骨を痛いくらい擦り合わせる。
「あぁーっ、ダメ!いくっ!いくーっ!」
奈美の身体が強く痙攣を始める。
俺はその律動に合わせ、ドクドクと溜りに溜まっていた白い濁流を一気に注ぎ込むのだった。
…………
奈美が何度いったのか判らない。
俺も2回目に出した後、3回目が出たかどうか記憶がない。
横で眠っている、奈美の唇にそっとキスをする。
「う、う〜ん…」
奈美が眼を覚ます。
俺の顔を虚ろな瞳で見つけ、笑顔になる。
「ねぇ、雅人」
「何だい?奈美」
「もう一度…して」
電話が鳴る。
慌てて受話器をとる。
フロントのおばさんの無愛想な声が聞こえる。
「あのぅ、お客様、もう朝の10時を過ぎておりますので、そろそろ、チェックアウトを…」
俺は心の中で、思った。
(助かった)
と。
完