〜第2章〜 木曜日 ミリア-7
禁断の恥部を指で弄んだり、肉棒を突っ込むのはまだ先である。お尻に手を這わせながら、僕は彼女がその短いスカートの下に履いている、アンダースコートとパンティに手をかけた。
ゆっくりと、腿に沿わせて引き下ろし、片足ずつ上げさせ抜き取る。男に下着を脱がされても、僕のお人形さんは無反応のままだ。
これで、スカートの向こうは裸の下半身が待っている。この風にも舞うような薄布をちょっとめくれば、彼女の秘部は僕の目に晒されるのだ。
次第に高まる興奮を飼いならすのに、何かコツはないのだろうか。心臓がエンジンのように高鳴り、全身が熱くなっていくのを感じた。
もう我慢は十分だ。この豪奢な部屋で組み敷いて、喘ぐ彼女を貫きたい。街の頂上たる部屋で、特権階級者を征服するのだ
‥だが、それでは彼女を支配したことにはならない。彼女は僕の奴隷。奉仕するのは僕ではなく彼女のほうだ。
それに、お姫様とヤるにはもっとふさわしいベッドがあるはずだ。
無我夢中だったとはいえ、レアンとの初体験は、あの清潔とは言い難い古びたマットで行為に及んだんだ。あれは正直よろしくない。
臨界寸前のエンジンをスローダウンさせ、なんとか落ち着きを取り戻す。
「ミリア、君のベッドルームに案内してくれ」
興奮で声が震えている。一切逆らうことのない彼女を従え、僕は女の子の寝室へと初めて足を踏み入れた。
その部屋は、いかにも女の子らしい内装の部屋だった。壁紙をはじめとする部屋の基調はピンク。パステルカラーの可愛らしい家具に、無数のぬいぐるみ。ウサギが多いのは彼女の趣味だろう。
男性がこの部屋に長時間いたら、気が変になりそうな気もするが、お姫様の寝所にはふさわしい。部屋の隅に設えられたベッドは、十分なサイズで、幸いなことにシーツは白だった。
クローゼットの脇に据え置かれた、大きな姿見の鏡が僕の目を引く。これからすることを考えれば、役立ってくれるだろう。
キャスター付きの鏡を引っ張り、ベッドの向かいへと移動させる。これで準備は整った。僕は鏡に全身が映るよう、ベッドに腰掛ける。
「‥よし、ミリア。こっちにおいで」
「‥はい」
「‥そこで四つん這いになれ」
「‥はい」
果たして従順なお姫様は、僕の命令通り四つん這いになり、首を垂れる。
優越感が心を満たし、知らず笑いがこみ上げてくる。そうだ、この凶眼を持つ限り、僕は女の支配者になれるのだ。
鏡のほうに目を向けると、四つん這いになったミリアのヒップが映っている。もう少しでお尻が見えそうなぎりぎりのところで、スカートの裾が揺れている。これはこれで眼福だ。