〜第1章〜 水曜日 レアン-12
―だけど身体は感じてる。
心のどこかで、急に彼女が醒めることを恐れていが、改めて確信した。今の彼女にはどんなことをしても許される。
―そう、どんなことでも。
急に笑いがこみあげてきた。それは口をつくや気味悪い笑いになったが、もはや気にならなかった。
「リーエンさ‥、いや、レアンちゃん」
左の乳房を弄りながら、耳元に口を近づける。
「−は‥はい」
相変わらずの返事だが、声は上ずっている。
「今どんな気分がするか、言ってみて」
「−はい‥‥おっぱいは気持ちいいです、とても‥でも、ち、乳首を弄られると、なんだか体の奥が熱くなっておかしな気分になります」
「ふぅん、こう?」
そう言って、乳首をコリコリ‥
返事の代わりに、僕のレアンちゃんは目を伏せて戦慄く。
そろそろ次のステップへ進む頃合いだ。再び僕は耳元に口を寄せ、自分と彼女の両方を納得させるため囁く。
「‥レアン、君は僕のお人形さんだよ」
「−はい」
魔法は解けず、やはり彼女は僕のもの。ならばお人形遊びを続けるとしよう。
膝をついて身をかがめ、露出の高い下半身に鼻先を近づける。
陸上のランニングショーツは、こうやって見るとかなりいやらしい。付け根近くまでむき出しの太ももは、さすが鍛えてるだけあってすらりと引き締まっている。だが、柔らかそうな女性特有のむっちりとした感じを損なうほどではなく、撫で擦りたくなる感じに捕われる。
‥今の僕に、その衝動を抑える必要はなかった。
外側から抱え込むように手を這わし、その弾力を確かめる。おっぱいのような柔らかさではないが、すべすべの弾力が僕を喜ばせる。
遠慮なく、腿全体を撫でまわし、特に柔らかな内ももに手を差し入れる。プルンと揺れる感触に、舌を這わせ、噛んでみたいと言う欲望が芽生えてくる。
その内、指が彼女の股間に触れると、明らかな緊張が走るのを感じた。
そうだ、僕の目的は太ももではない。
上半身はほぼ裸に近い状態で、彼女の身体を覆うのは、わずかな腰のショーツだけである。この最後の障害を取り去れば、女体の神秘の深奥へと近づけるのである。
さっきからずっと興奮しっぱなしだが、心臓が一際激しく鼓動する。
全身が熱く震えが来るが、ショーツとその下の下着に指をかける。後は‥