〜第1章〜 水曜日 レアン-10
「君は今まで八つ当たりで、僕にひどいことをしてきた。だからその償いをしなければならない」
「−はい」
「‥それで‥その、今日の君はちょっと魅力的に見えて‥、‥いや違う!」
だんだん思考がまとまらなくなり、頭の中がこんがらがってくる。
「とにかく今から僕がすることに逆らってはいけないし、抵抗してもいけない!」
「−はい」
このとんでもない要求を、彼女は短い言葉で受け入れた。
その返事を期待していたのに、信じられない気持ちでいっぱいになる。だが、我慢もそろそろ限界だった。欲望の赴くまま、胸元の膨らみに手を伸ばす。
「うっ、うわっ!」
想像していたよりずっと柔らかい感触に思わず声が出た。服越しとは言え、初めて触れる女の子のおっぱいは、思っていた以上に柔らかい。
少し力を入れると、ふにっとした感触と温もりが伝わってくる。どんなアニメからもこの喜びは得られまい。僕はすっかり肉欲の虜となった。
こんなことをされているにもかかわらず、依然、彼女は何の反応も示さない。どうやらこの魔法は触れても解けないようにできてるらしい。そう思うと、この感触をもっと大胆に味わいたくなる。
もう片方の手を伸ばし、両手で乳房をつかむ。手のひら全体でこねまわし、柔らかさを堪能したい。だが乳房をすくい上げようとすると、押さえつけられてるような感触が、僕の愉しみの邪魔をした。
「‥ブラジャーか」
女の子ならつけていて当然だ。なまじ彼女が無抵抗なだけに、この障害に苛立ちを覚える。
が、すぐに思い直した。胸を触るには、ブラジャーを取らなければならない。そのためには‥
「まずは服を脱がさなければならないなぁ‥」
黒いウェアの下で、白い身体が息づいている。女の子の服を脱がせるという行為に、僕は新たな興奮を覚えた。
「−はい」
思わぬ返事は、独りごちた言葉に向けられたものだった。
きょとんとする僕の前で、彼女はショーツにたくしこまれた裾を引き出すと、ゆっくり持ち上げていく。引き締まった白い腹が現れ、そして白いブラに包まれたおっぱいが、僕の前にさらされる。
乳房の上までシャツを引き上げると、軽く胸を反らす。
「−どうぞ」
あくまで感情のこもらない声で、彼女は答えた。この協力的ともいえる行為に戸惑いながらも、僕の目は胸もとに吸いついていた。
女の子のブラジャー姿を生で見るのは初めてだが、その下着は僕が想像していたのと違っていた。
例えるならタンクトップを胸の下でカットしたようなもので、ぴったり肌にフィットしている。どちらかというと下着ではなく短めのシャツと言った感じがする。