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不倫ごっこ
【幼馴染 官能小説】

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不倫ごっこ-6

「出張だとか言って出て来たりしないの?」

「僕は普通の家電屋だからね。
出張なんて一度もした事はないなぁ。」

「あら情けないわね。
普通の家電屋がどうしたのよ?
普通の家電屋だって立派な男じゃないの、意地を見せてごらんなさいよ。」

とは言っても無理なものは無理なのだ。
私も決して本気で言ってるわけじゃない。

私のイメージとしてはなぜか不倫関係は温泉旅行のような気がしたのだった。
旅行は無理としても私たちはとにかく温泉に寄って帰る事にした。

最初は豊島園に行くつもりだったけど、それはあまりにもイメージとかけ離れている感じがしたし、道も混んでいた。

それでいっその事、少し遠回りして東京郊外の温泉に足を寄せてみた。

これもなんだか温泉情緒というより田舎の療養所みたいでイメージが違って見えたけど贅沢もそうそう言ってられない。

私は何のためらいもなく混浴して見せたけど、お湯に浸かって考えてみれば大人になってから幼なじみとこうして再びお風呂に入るなんて、やっぱりおかしな話である。

私の体は大人になって、すっかり女の体になっている。
しかも、もうすでにおっぱいは垂れて張りを失いかけてるし、おなかはぽこんと突き出ていた。

今さら不倫ごっこもあったもんじゃない…

だけど本当に不思議な心地ではあった。
あのタカ君と今さら二人でゆっくりお湯にひたっているのだから。

「ずいぶん立派になったじゃない。」

私はおもむろにタカ君のペニスをつかんでみた。

何の恥ずかし気もない。

それは嘘で実はこんな事までしちゃって良いものだろうかと胸がドキドキ弾んでいる。
女の裸を露にといっても私のじゃ仕方ないかと思っていたがその瞬間に萎えていたものが見る間にムクムクと勃起する。

「あら、立派ね。
ピーナッツみたいだったくせに…」

温泉に浸かって紅潮してるようではあるが実は私でも恥ずかしさで頬が染まっている。
家族風呂はついたてひとつ挟んで隣合わせになっているから、隣の浴室に客がいれば上擦った声がまる聴こえになったに違いない。

タカ君は私を抱き寄せると唇を寄せた。
私はペニスを握ったまま、そっぽ向く。

「んっ…結婚してくれなかったから、もうエッチしない。」

ここまで来てそれはないだろう。

「エミちゃんが引越しちゃったんだから仕方ないじゃないか。」

なおもタカ君は体を抱き寄せたまま言った。
もしもあのままいたとしたら、私は本当にタカ君と結婚してタカ君の子供を産んでいたのだろうか?

いずれにしても、こんなシチュエーションはなかったはずだ。


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