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不倫ごっこ
【幼馴染 官能小説】

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不倫ごっこ-3

「ねえ、なんでタカちゃんはそんな事知ってるの?」

「見たんだよ、テレビで…
外人の男が女のお尻の穴に突き刺してたんだ。
それで母さんに聞いてみたら、何も言わなかった。
大人が何も答えない時は本当の事なんだよ。」

結局、この男は私にうんと恥ずかしい思いをさせるだけさせて、他の女と結婚してしまったのだ。
あの清楚な奥さんがお尻の穴まで使うのかどうかまでは知らないけど、とにかく子供は二人もいる。



「おばさんやおじさん、元気にしてるの?」

「おふくろは四年前…死んだよ。
すい臓癌だったんだ。
親父はそれから何を思ったのか郷里の長崎で暮らしてるんだ。元気だよ。」

「そうなんだ…それは残念ね。」

「エミちゃんちは?」

「うちは元気よ、そう…あれから世田谷に越して、今も元気にしてるわ。」

「四年生だったかな…エミちゃんが引越したの…」

「あら、よく覚えてるわね…意外。
そうよ、四年生の夏休みが終わってから向こうの学校だったもんね。」

「意外って、何だよ?」

夕暮れの空に子供たちが通う学校から遠くチャイムが響いた。

「さあ、帰んなきゃ…」

私はなぜかタカ君の手をぎゅっと握った。
ずいぶん大きくなって、ごつっとしていたけどあの頃みたくあったかかった。

私たちは6階のエレベーターを降りて、しばらくのあいだ階段の踊り場で外を眺めながら話し込んでいた。

先に気づいてたのはタカ君なのに声もかけてくれなかったから、あの奥さん実は嫉妬深いのかも知れない。

私はぜんぜん構わなかった。

この棟の団地妻たちはどこどこの奥さんと旦那さんはできているらしいとか、あそこの旦那さんには女がいて…とか、そんな話が好きだけど私ならきっぱり「実は幼なじみです。」と言ってしまえばそれまでの事なのだ。

私たちはまたよそよそしく、お隣同士に互いの家庭に帰って行ったけど携帯番号ぐらい聞いておけばよかったと思った。


それから数日の後…
スーパーの前でそわそわとあたりを見渡すタカ君の姿を見かけた。

「どうしたの?お買い物?」

そんな言葉をかけると私たちはもう、幼なじみのご近所さんなのだ。
不思議な充実感をふと覚える。

「いや、ちょっと話がしたくて…」


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