第七章 淫乱の刻印-1
賢治は、睦子の剛毛に鼻先が触れそうな距離まで顔を寄せ、剛毛の中身を除き込んだ。
「睦子。どこを見られているんだ?」
「あああ、賢治さんに、女性の本性を見られています・・・」
「そうだ。今、睦子の中身を見ている。
どうなっているか分かるか?」
「濡れています・・・」
「凄い濡れ方だ。これほどとは思わなかった。
こんな女を何と呼ぶんだ?淑女か?」
「あああ、ごめんなさい・・・いんらん・・・です・・・」
「違う。ド淫乱と呼ぶんだ!」
「ああああああ!」
睦子が絶望的な悲鳴を上げる。
「濡らしているだけじゃない。
充血しきって花弁が開き、びゅくびゅくと収縮を繰り返している。」
「いやああ!」
「それだけじゃない。
俺が声を掛ける度にオ○ンコを震わせ、いやらしい体液を分泌させているじゃないか!」
「あああああ、ごめんなさい。許して・・・」
「もう一度聞くぞ。こんな女を何と呼ぶんだ?」
「あああ・・・どいんらん・・・睦子はド淫乱です・・・」
「自分が分かったみたいだな。
だけど大丈夫だ。睦子は一人じゃない。俺も睦子以上に愛欲に溺れた男だ。
そして、愛欲に溺れて逆らえない、そんな睦子に心を奪われている。」
「あああああ、あなた・・・・」
賢治が睦子を抱き締める。睦子の瞳に涙が溢れ、頬を零れ落ちる。そんな睦子の耳元で賢治が囁き続ける。
「仕方がないんだ。
こんなにいやらしい体を持っていれば、誰だって止められない。
他人のセックスを覗き見ることにどんなに罪悪感を覚えても、体が疼いてやめられなかった。
そうだろう?」
「あああ・・・そうよ・・・」
「そして、見てしまえば体に火がつき、快感を貪ることをやめられなかった。
そうだろう?」
「んああ・・・やめられなかったの・・・」
「淫乱の血がそうさせる・・・
そして、淫乱の血は、睦子の体にたまらない快感を与えたはずだ。
良かったんだろ?」
「そうよ、よかった・・・たまらなくよかったのよ・・・」
「さあ、始めるんだ・・・いつものように・・・見せてもらうよ・・・」
睦子から苦悶の表情が薄れていく、そして、恍惚とした表情に変ると、睦子は自らの体に指を伸ばしていった。
続く