エロ教師-3
それはいつの間にか、その形に収まった。
そうとしか表現できなかった。
学校が終わると市木の宅を訪ねて、時には何か作って食べさせたりもした。
教師である事の重圧…
それから帰宅してひとりになる時の空虚な気分。
母親がいなくなったという埋め合わせが少しでもできればという気持ちから、いつしか私自身が家庭を求めていたのかも知れない。
後から思うに、こんな事ならばあの時に教師など辞めてしまえば良かったのかも知れない。
生徒に犯されて、「エロ教師」とまで言われて、それでも教師を続ける意味がどこにあったのか？
今の私にはまた分からない事ばかりなのだ。
「いけません、ダメです。
やめてください。」
市木の父親ともだんだん交流が深くなった。
帰りを待って、三人で食事したり市木の事についてじっくり話し合う時間もしばしば取れたのだ。
「先生…本当はこういう事も含めて望んでいたんじゃないですか？」
私は市木の家で家庭ごっこをする。
これは本当に愉しんでいたのかも知れない。
時折、こんな時市木の母親ならばどう考えるべきかなどと節々に思った事もあった。
市木の父親は少し遅くなるとワゴン車に私の自転車を積んで送ってくれたりもした。
何についてだか、少し詰まった話になり私は父親を部屋に招いたのだ。
「ちがう…違いますわ…」
二人は体を縺れ合わせて、ベッドの上に倒れ込んだ。
手首をしっかりと掴まれて首筋に息を感じる。
体が重みで潰されてしまいそうだった。
「だったら…奪っちゃってください。
私が母親の代わりにあなたたちの家庭に深く入り込み過ぎたのでしたら、あなたは妻の代わりとして勝手に奪っちゃってください。」
熱い涙がこぼれ落ちて、私は何を考えるともなくそんな言葉をこぼしていた。
ゆっくりと裸にされる。
私は剥き出しにされた胸を隠す。
また両腕をこじ開けられて乳房を吸われる。
手首を締め付ける力が私の中に渦巻いていたほの暗い何かを根こそぎ吹き散らして行ったのだ。
啄まれて舐めまわされる乳首は剥き出しになった神経のように刺激されるたびに体全体を揺るがせた。