栄子 後編-5
「んっ……んぐうぅっ………ひぃっ!……ひぃぃっ!」
いきなり三人の男子に身体を拘束された栄子は、完全にパニックを起こしている。
逃れようともがく度にふるふると揺れる無防備なバスト。
雑誌でよく見るアイドルの豊満な乳房とはほど遠かったが、その小振りのお椀のような小さな膨らみは、小六の男子にとっては十分神秘的な魅力に満ち溢れていた。
片山たちはさっきまでの遠慮を忘れて、栄子の身体にギラギラとしたいやらしい視線を這わせている。
もっとも、この状況で興奮しない男子はいないと思うが――――。
「か……川瀬っ………おっぱいなら触っていいんだろ?」
左足を押さえていた長谷川が、あいているほうの手でやにわに栄子の乳房を鷲づかみにした。
「んっ!……んんんっ!」
弾力を確認するように、ムニムニと乳房に指をめりこませる長谷川。
「や……柔け……っ」
「――あっ!ハセっちずりぃぞ!自分ばっかり!」
今度は沢田が、ぬけがけは許さないとばかりに反対の乳房をまさぐる。
「……おおっ……すげぇ……先っちょがコリコリして……なんだコレ」
沢田は初めて経験する乳房の感触に興奮して、すっかり鼻息が荒くなっている。
「あっ……お前ら!……俺が誘ってやったんだろっ?」
片山は片手で栄子の口を押さえたまま、あいたほうの手でパンツの上から股間をまさぐりはじめた。
「うわっ……す……すげえ濡れてる……」
「マジ!?……それって女も感じてるってことなんだろ?」
「小林……今、か、感じてるのか?……気持ちいいのか?」
「っ……あっ!……やぁんっ……ダメぇっ……痛っ」
まだ見たことがない女性器の形を確かめるように、クロッチ部分の起伏をぐにぐにと揉む片山の指。
わけもわからず下着の上から力任せに触りまくるから、栄子が痛そうに顔をしかめるが、その表情の奥にある恍惚とした優越感を俺は見逃さなかった。
栄子は、何人もの男子に求められ、すがりつかれているこの状況に明らかに陶酔し始めている。
「ああっ……すげっ……小林のマ○コ……ぬるぬるしてて……ふにゃふにゃしてるっ……」
「………おっ……俺も触らせろ!」
「お、俺もっ!」
「マ○コ」という生々しい言葉と、栄子の甘い喘ぎ声を聞いて、長谷川と沢田の理性の針は一気に振り切れてしまったようだった。
「もう……脱がせちゃえよっ」
「川瀬―――いいよなっ?なっ?」
サカリのついた犬みたいな浅ましい姿に呆れながら俺が頷くと、三人は我先にという感じで栄子のパンツを引きずり下ろし、栄子のつるりとした下半身はあっという間に剥き出しになった。
「ちょっ……よく見せろよ!」
「お、俺もっ!」
栄子の股間に頭を寄せ合う三人。
「すげぇっ……ぬるぬる光って……マジでエロすぎる」
「も……もっと中のほうまで見たいよ」
「うん。広げてみようぜ」
「あっ……あぁっ……は……恥ずかしいっ……」
長谷川と沢田の指が、両側から無毛の割れ目をぱっくりと左右に広げる。
集団心理が働いて、行為が加速度的にエスカレートしていくのがわかった。
樹液のような蜜がたらたらと糸をひいてしたたり落ち、ヌチャッといやらしい音が響き渡る。
割れ目の内側は少し赤みがかった綺麗なピンク色で、スケベな汁が溢れてヌラヌラと光っていた。
「っ……すげえ……女子って……こんななってんだ……」
「……こ……小林の……マ○コ……」
「ああっやべー……俺もう見てるだけでイキそう……」
片山たちは感嘆のため息をもらしながら、亀裂の奥をマジマジと見詰める。
「……あぁ……っ……そんなに……見られたら……あたしっ……」
栄子の口からはもう抵抗の言葉は出てこない。
むしろこのあぶない状況にハマりはじめているのがわかる。
「な……なぁっ……中のほうも……触っていいだろ?」
長谷川が栄子ではなく俺に聞いてきた。