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いつも一緒に
【コメディ その他小説】

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いつも一緒に-5

「スー記憶よむの止め!」
スーは意識を集中させているため私の実際の声には反応がない。
だから記憶をよんでいる時は木刀を持ち頭から強く打ち込むことをよくする。
「がふ!」
スーは木刀をうけ頭をおさえながらごろごろと転がりそのうち意識をうしなった。
「ふう…」
これでこれ以上よまれることはないと安心をした。
絶対にあと十数秒で起き上がるだろうし。
…ほら。
「…」
スーは周りをきょろきょろと見回しはじめた。
「…ワタシハ、何ヲシテイタノデショウ」
都合よく記憶も飛んだらしい。
いつも記憶を私のをよんだ時は頭を攻撃して記憶が飛ぶのを祈るばかりである。
あー…日が傾いてきた。
明日のテストの勉強をしないと本当にあぶないかも。
「スーそれじゃあ遊ぶのはこれくらいにして勉強しよう」
「はーい」
私たちはそれから深夜まで勉強をした。
英語は子供のころからスーに教えてもらっているのだがどうしても覚えられない。
だが学校でのテストでは出るであろう場所だけを覚えていくためなんとかなっている。
国語や歴史などは得意なためなんとかなるのだがやはり数学や科学など数物系が破滅的でいつも赤点をとってしまう。
スーは逆で国語や歴史などが悪く、数物系に関してはいつもランキング内に入る。
二人で無理なところを補うことができるため二人で勉強をしているのだが、いつもテスト前でも私はさきほど言ったとおり剣道をやってスーは他の勉強以外のことをやっている。
だから赤点をとってしまう。
今回の私達はいつもと違う!
そう考えながらお母さんが作った夕飯を食べてすぐにお風呂に入り、夜遅くまで勉強をした。
そして二人はいつのまにか寝ていた。
記憶があるのが二時ごろまで。
それ以降から二人とも寝ていたみたい。
…私が目が覚めた時はもう朝だった。
周りを見回していたら私たちに毛布をお母さんがかけてくれたみたいだ。
ありがとう…

少し感動をしながら時計を見た。
…ん?
寝ぼけて見間違えたかな…
今度は携帯の時計を見た。

「スー起きろ!このままだと遅刻どころか一時限目のテストに間に合わないぞ!」
だがスーは気持ちよさそうに眠っていた。
強行手段として私はスーの耳元に大声で。
「スー、起きろー!」
「ふひゃん!な、なんですか!?」
スーは驚き、立ち上がって首を横に大きく振りながら錯乱をしていた。
「時間を見ろ、遅刻は決定だがあと十分以内にでないと本当にテストに間に合わないぞ」
「…まじですか!?」
まだ寝ぼけていたらしく驚いて服を脱ぎ始めてそのままでていこうとした。
「まてー!そのままだと恥かくぞ!」
「まったらそれだけ負けに近づきます!」
「意味がわからん!というより服くらい着ろ!」
「おっと、それは忘れてました」
起きた後なのにどっと疲れた感じがする…
「そこにスーの制服かけてあるからはやく着替えて行くよ」
「歯を磨いて顔洗いたいですよ」
「時間がないんだから学校でしろ!」
我ながらこんな大雑把になったもんだと私自身でも驚きものだ…
「5分で終わらすからそれで簡便してください」
「わかったからはやく着替えてすませてきて」
「わかりました、はりきってすましちゃいますよ」
私もあとから洗面所に行き顔と歯をみがきはじめた。


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