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いつも一緒に
【コメディ その他小説】

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いつも一緒に-6

「世奈ひゃんもきらんれすね」
「…いいじゃん、気になるものは気になるんだから」
「ふふふ」
「何よ、急に笑い出して」
「別にー」
「ほら、顔洗って歯も磨いたんだから台所に菓子パンがあるからそれでも食べながら行くよ」
「それじゃあ歯を磨いた意味がありませんよ」
「食べ終わったら学校で磨けばいいでしょ」
「ぶー、わかりましたよー」
私たちは靴を履き、玄関をでた。
「それじゃあお母さん、いってきまーす」
「いってくるですよー」
「はい、がんばってね」
二人して手をふりながらできる限り早く走り始めた。
学校までが歩きで十分少々の場所のため走れば三分から四分でつく。
だからぎりぎりの時間だった。
案の定門は閉まっているが二人とも運動神経はいいので簡単に門をのりこえて教室に向かった。
「遅刻しましたー!」
「ましたー」
私のあとにスーが真似てましたといったがよくこんな軽く言えるものね…
「また君たちですか、まあいいから早く席に座りなさい」
「すみません」
先生は篠原 楓という新任の先生だ。
大和撫子と言っても過言ではないほどの日本的な美しさをもった女性。
性格もものすごくおしとやかで優しいので学校でも人気の先生である。
そんな先生が私たちのクラスの担任になってくれたことが今年のラッキーだったかもしれない。
去年の禿げおやじの先生だと少しでも遅れたら絶対に廊下に立たされて放課後にみっちりと補習をさせられて帰るのが遅くになってお母さんに怒られてといやな流れができてしまうのは目に見えている。
「それでは最初の科目で国語ですね、私の授業ですから質問があったらテストの答え以外でしたら答えますので言ってくださいね」
「はい」
「それではプリントを後ろに裏返しのままでまわしてください、あまったら言ってくださいね」
みんな楓先生の言うことをちゃんと聞き後ろに回している。
「あまりはでなかったみたいなので、えっと今から五十分間テスト開始です」
プリントを表にしてみんな黙々と書き始めた。
元々楓先生の授業はわかりやすいので有名でテスト問題も嫌味な問題はなく意味もわかりやすく書いていたためすんなりと解けた。
そして一時限目の授業が終わりテスト問題を回収をして大きな封筒の中にいれた。
一日のテスト問題をその封筒の中にいれているため四束ほどの封筒がある。
「楓先生」
「はい?なんですか?」
「今日は遅刻してすみませんでした」
「ふふ、目の下にくまができてますよ」
「え!?」
昨日夜遅くまで勉強してたからできちゃったみたい。
変な顔になっちゃってるかな…
「昨日がんばってみたいですね」
「あ、えっと」
「無理しないで言ってくださいね、言ってくれれば別の日にでもテストをうけれるように教頭先生に話してみますから」
「はい、ありがとうございます」
「次は数学ですからがんばってくださいね」
「わかりました」
私は机に楓先生のようになりたいなーと憧れのまなざしでみていたら肩を叩かれ我に返った。
意識が戻ったら周りの人たちと何事もなかったかのように次の授業まで勉強をしはじめた。
そして二時限目、三時限目とすぎ昼前の最後の四時限目になった。


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