後編-3
美咲の傍らに立った羽柴はバイブを小刻みに動かしながら、縛り上げられツンッと突き出た乳首に舌を這わせ、転がし、吸う。部屋に湿った舌遣いの音とバイブの振動音が響く。
「あっ…んっ…あぁっ…んんっ…あぁっ…ああぁぁっ…！」
これまで貞淑に暮らしてきた人妻が羽柴の手にかかれば一溜まりもなかった。美咲は感じたくなくても感じてしまうのか、声を喘がせ、腰を前後に揺らし、麻縄をキリキリと肌に食い込ませていった……。
「ほれっ、前を見るんじゃ」
姿見には広げられた白い両足の間に黒々としたバイブが突き刺ささり、物欲しげに腰をくねらせている美咲が映っている。
「こんな所を旦那が見たらどう思うかのぉ」
「いやぁっ…もう、許して…いやぁ…」
「いくら金のためと言っても、まさかこんな姿にされているとは旦那も思っておらんじゃろうのぉ」
姿見に映る美咲のあられもない姿を眺め、さらに罪悪感を煽るように美咲の耳元で囁きながら、手はバイブを小刻みに動かしている。
「嫌っ！言わないで…もうお許し…あぁっ…あぁぁっ…」
「それでも帰ったら澄ました顔で何もなかったように振舞うんじゃろうのう」
羽柴はバイブで刺激を与え続け、罪悪感に苛まれながらも女の反応を示してしまう貞淑で美しい人妻の表情を見て楽しんでいる。
「ほれっ、見てみ。ワシの手までこんなに濡らしおって。大人しそうな顔して奥さんは厭らしい女じゃ」
「ひっ、やあっ…！」
ベットリと濡れた羽柴の手から視線を背けるように顔を横に向ける美咲。
「ほれっ、バイブでよがっている自分の姿をよく見るんじゃ」
羽柴は美咲の髪を掴んで顔を正面に向かせると、バイブのスイッチを「強」にし、小刻みに動かしだす。
「いやっ、いやっ…あっ…あっ…あっ……」
もはや足腰に力が入らないのか、立っていられないといった様子の美咲。弛緩した身体を柱に預けたまま、しかし、腰だけは別の意思を持っているかのように艶かしく揺れていた。
「ほれっ、このまま気をやってみんかい」
大きくなった振動音を響かせながら秘肉の中を行き来するバイブが美咲の膣壁を擦り、くねる先端が子宮口を抉る。
「いやっ…ダメ…あっ…あっ…あんっ…」
羽柴に追い込まれ、堰を切ったように腰を激しく振り立て始める美咲。
「あぁ…いく…いっちゃいます…」
「ほれ、ほれっ」
「あぁぁぁ…！いくぅっ…あっ…んっ…んっっ！」
美咲は腰を２回、３回と跳ね上げたかと思うと、絶頂に達したのか、拘束された柱にぶら下がるような格好で、力尽きたようにグッタリとうな垂れていた……。