絆-1
「うぅぅん……あぁぁぁ……だめ、そんなに激しくしないで……ああぁぁぁぁ……」
指先が私の割れ目をひろげ、熱い舌が私の中で暴れています。
蕾の入口をかき回したり、時には中に侵入し肉壁をこすり、割れ目の上の突起を刺激します……
「あぁ、棗(なつめ)……いい、もう我慢できない……ちょうだい……棗……あぁ、棗をちょうだい……」
私の脚を大きく広げ、その中心を舐めていた棗が顔を上げた。
「……澪(みお)、もう我慢できないの?仕方がないな……そんなに、これが欲しいの?」
棗はベッドの上で膝立ちになると、固く反り返った肉棒を私の前に突き出した。
「うん、欲しい……棗のオチン〇ンが欲しいの……」
私はそう言うと、目の前にある肉棒にしゃぶりついた。
唇に含みながら、舌を肉棒に絡ませる。
棗は傘の下が感じるのでそこを集中的に責めた……
「あぁ、澪……いいよ、上手くなったね……」
初めて棗と結ばれてから、もう3年になります。
私たちは来月、17歳の誕生日を迎えますので、丁度その日が3年目の記念日になります。
お互い初めてだったのに……3年もの間、毎日のように肉体関係を持っていれば上達しないはずがありません。
「澪……澪の中に入りたい……」
「えぇ……来て……私の中を棗でいっぱいにして……」
棗の肉棒が私の割れ目に当たりました。
すでにビチャビチャに濡れた私の割れ目は、いつでも受け入れられる状態ができています。
棗もそれがわかっているのでゆっくりと肉棒を押しつけてきました……
ズニュニュニュ……
「あぁぁぁ……棗のオチン〇ンが……入ってくるぅぅぅ……」
「澪……澪の中……あたたかい……」
「あぁ、棗……好きよ、愛してる……」
「澪……僕も、澪のことが好きだ……ずっと、ずっとこのままでいたい……」
お互いに、いつまでもこの関係が続くとは思っていませんでした……私たちは双子の姉弟だから……。
私たちは血を分けた肉親です。
一卵性の双子のため、顔はうり二つです。
生まれる前に一つだったからでしょうか、私たちはいつしかお互いに惹かれ合い、自然と結ばれてしまいました。
勿論、両親には秘密の関係で、3年もの間ばれなかったのが不思議なくらいです。
しかし、それももうすぐ終わりを迎えようとしています……
近親相姦という禁忌な関係を持った私たちへ、神様が与えた罰なのでしょうか……
今から2週間前……
私と棗は同じ高校に通っています。
高校でも怪しまれるくらい仲の良い姉弟で有名でした。
棗は小さい時から、体が弱く、あまり激しいスポーツはできませんでしたので、クラブ活動は何もしておりません。
つい一週間前も、授業中に倒れて救急車で病院に搬送されてしまいました。
その時は貧血だったようで、今はピンピンしています。
私もそんな棗が心配で、いつも一緒に帰るため部活はしていませんでした。
「棗く〜ん、さようなら!!」
「バイバイ〜棗くん!!」
校門を出るまでに、棗は何人もの女生徒に声をかけられていました。
棗は私が言うのもなんなんですが、女の子のような顔をした美少年です。
しかも病弱で色白の少し陰がある感じが、他の女生徒達の人気を得ているのでしょう。
「棗ったら、人気があるんのね」
「なんだよ、澪ったら……妬いてるの?」
「ば、ばか……そんなんじゃないわよ!!」
「本当かな?でも澪だって、男子の人気が高いんだぜ……知ってた?」
「えっ!?そうなの!?」
「今度の学祭で、ミスコンをしようって企画があるんだけど、いまのところ2−Bの櫻井さんと澪でトップ争いをしてるんだってさ」
「へぇ〜しらなかったなぁ〜」
「うれしい?」
棗は私の顔をのぞき込むようにして聞いてきた。
「そりゃ……ね……うれしくないって言えば嘘になるわね……」
「駄目だよ、澪には僕がいるんだからね……浮気は許さないよ!」
棗の目は笑っていた。
私が浮気などしないという確信があった上で、私をからかっているようだ。
「当たり前でしょう、私だって棗以外の男になんて興味は無いわ」
「そうそう、それでいいんだ……帰ったら可愛がってあげるからね」
「ばか……こんなところで何を言ってるのよ」
学校を出たとはいえ、家に帰る途中の住宅街である。
いつ誰に聞かれるとも限りません。
「じゃあ、何もしなくてもいいの?」
棗の顔がまたいたずらっ子のように笑っています。
私はこの顔に弱い。
うり二つだからといって私はナルシストでは無いと思います。
私と同じような顔をした棗だけれど、魂は全く違います。