メダイユ国物語
【ファンタジー 官能小説】

　これは昔々のお話でございます。

　遥か遠くの銀河系に、地球とよく似た『オセリアス』とういう惑星がございました。

　惑星オセリアスでは、国々の間で長きにわたる戦争がありました。

　やがてその戦争は終結を迎えます。
　そして戦争終結から百年余、この星には平和な時代が続いておりました。

　ですが平穏な日々は突然、打ち破られることになります。

　その日、国々を治める大国ラバーンの首都に火の手が上がりました。

　反乱です。
　同盟国であるはずの、小国ユゲイアの軍勢が、国王の城に攻め込んで来たのです。

　捕らえられた若き王女と、そして彼女と離れ離れになった婚約者の青年騎士。

　彼らには過酷な運命が待ち受けていました。

　これはそんな二人の、つらく悲しい恋物語なのでございます。

【ラバーン王国】

　バルトロ・イェンネフェルト　男　四十五歳　国王
　アリエネ・イェンネフェルト　女　三十四歳　王妃
　マレーナ・イェンネフェルト　女　　十六歳　王女
　ウェンツェル・デグリエート　男　二十二歳　王族を警護する近衛隊隊長
　グレンナ　　　　　　　　　　女　　二十歳　王女付き侍女
　ファニータ　　　　　　　　　女　　十七歳　王女付き侍女
　パウラ　　　　　　　　　　　女　　十二歳　王女付き侍女（見習い）

【ユゲイア王国】

　オズベリヒ・ブリューゲル　　男　三十七歳　摂政