投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

メダイユ国物語
【ファンタジー 官能小説】

メダイユ国物語の最初へ メダイユ国物語 0 メダイユ国物語 2 メダイユ国物語の最後へ

序章-1

 そこは薄暗い石造りの部屋だった。

 ただ天井の照明は明るく、その真下のごく狭い範囲のみを照らし出している。

 周囲には精密機械が並んでおり、所々で計器やランプが点灯、あるいは点滅している。まるで病院の手術室のように思えた。そこは確かに医療に関係した部屋ではあるので、あながち間違いではないのだろう。

 ここは連邦国を治める、ラバーン王国の首都リチコルア。その中心部に建つ王族の居城の敷地内だ。王族の家族と城内に勤める従事者に向けた、医療施設内の部屋の一角である。

 照明に照らされた先には手術台のようなベッドが固定されている。そしてその上には、検査衣のような簡素な服を身にまとった女が横たわっている。女――いや、まだ成人前の少女だ。透きとおるような白い肌に金色の長い髪の美少女である。その顔は無表情で、深いエメラルドグリーンの瞳は虚ろに見開かれ、天井の一点を見つめている。意識が朦朧としているようだ。しかも両手足は革製のベルトで手術台に固定されている。彼女はこれから手術を受ける患者なのだろうか。

 やがて数人の男たちが現れ、彼女の周囲を取り囲んだ。まるでこれから手術を行う医師のように、薄いブルーの着衣と帽子、白い大きなマスクを着用し、手には薄いゴム手袋を嵌めている。

 そして彼らはベッドに横たわる少女の着ている服をゆっくりと脱がす。検査衣の下は何も着けておらず、彼女は全裸となった。

 年齢は十代半ばといったところだろうか。胸は大きく膨らみ、ウェストは細くくびれ、十分に発育した骨盤が、幅広い腰を形作っている。程よく肉付きのよい腹部の中央には縦長のへそが穿たれ、そのさらに下には恥毛が薄く茂っていた。一見すると、成熟した女の身体ではあるが、やはりどこか少女、あるいは子供の面影を、いまだ色濃く残している。

「スイッチを入れろ」

 男の命令で、別の男がベッド脇のスイッチを操作する。少女の脚を固定している箇所がモーター音を鳴らしながら動き始めた。

 男はスイッチを押し続ける。

 少女の身体が固定されたベッドの形が、少女の脚元と共に変化していく。

 まずは両脚が少し左右に開かれ、次に彼女の膝から下の部分が持ち上がる。

「よし。こんなものだろう」

 先ほどの男の指示により、スイッチを操作していた男はその手を止めた。

 少女はまるで産婦人科で診察を受ける妊婦のような態勢になっていた。ベッドが分娩台のような形に変化していたのだ。彼女は大きく脚を広げ、股間は無防備に晒されている。

 ベッドの周りを囲んでいた男のひとりが、照明器具の明かりを彼女の下半身に向ける。

 すると、少女の股間が明かりに浮かび上がった。薄い恥毛の下は縦割れの亀裂が走り、その隙間からは秘肉が恥ずかしげに顔を覗かしている。

 これまで命令を出すのみだった男がベッドの脚元へ近づかいて屈み込んだ。薄いゴム手袋をしたままの両手を彼女の股間に伸ばし、縦割れの左右の秘肉をゆっくりと開く。隙間から覗いていた秘肉も左右に引っ張られ、花びらが開くように口を開いた。その内側はきれいなピンク色で、しっとりと潤いを湛えている。

 男が指先の位置を動かし、やや下に引き下げると、複雑な粘膜を覗かせる小さな孔(あな)が見えた。

「間違いない。彼女は処女だ」

 まだ男の侵入を一度たりとも許したことのない、少女の神聖で崇高なその聖域に、彼は見惚れていた。

 そして彼が、彼こそが、その聖域に最初の一歩を踏み入れるのである。彼女を犯し、蹂躙し、彼のありったけの精をそこに、少女の子宮に注ぎ込むのだ。

「あ……」

 少女が微(かす)かな声を洩らす。薬の効果が切れたようだ。彼女は意識を取り戻し始めた。

「――な、なにこれ」

 そしてようやく自分の置かれている状況を目の当たりにした。

「お目覚めのようですね」

 男は帽子とマスクを取り、少女に自分の顔を晒した。

「あなたは! わたしに何をしようって言うの! 早くわたしを自由にしなさい! これは命令です!」

 彼女は叫びながら身をよじるが、手足を固定しているベルトはびくともしない。

「おやおや、まだそんなに元気がありましたか。まあいいでしょう。私の計画には元気な方が都合がいい」

「計画? どういうことです? 何を企んでいるの?」
「貴女(あなた)に私の子供を産んでもらいます。これは貴女を妊娠させるためのものです」

 男は周囲を見せるように、両手を広げる。

「い、いやです! 誰があなたのような男の子供なんか産むものですか!」

 無理と分かっていながらも、少女は必死に手足をばたつかせる。

「威勢がいい。これなら元気な子を産んでもらえそうだ」

 彼は口唇の端を歪めながら、片手で少女の陰部を弄(まさぐ)る。ゴム手袋越しの指先にヌメリを感じた。

「身体は正直ですね。ここはもう準備が出来ているようです」

 言いながら、彼は処女の膣粘膜への愛撫を続ける。

「あ、あうっ……いや……やめてっ」

 少女の口が堪らえきれずに喘ぎを発した。

「いや、絶対にいや……こんな、こんな男の子供なんて……ああっ」

 こんな辱めを受けるのなら、いっそのこと舌を噛み切って死んでしまおう、少女はそう思った。もう耐えられない――。

 彼女が決心した直後、口に丸めた布が押し込まれた。自決させまいと、男は手早く猿ぐつわを噛ませたのだ。

「立派な心掛けです。さすがは高貴なお方だ。でも、いいのですか? そんなことをして」

「んー、んんーっ!」

 手足の自由を奪われ、口をも塞がれた少女は、ただ唸り声を上げることしか出来ない。

「前にも言ったでしょう? 私に逆らえば、どういうことになるのか」


メダイユ国物語の最初へ メダイユ国物語 0 メダイユ国物語 2 メダイユ国物語の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前