私は南の小さな島に着いた…。
そう、ここは私が生まれ育った島。
私は、二十歳と同時に東京の会社に就職する為にこの島を出た。
あれからもう五年…
東京の暮らしに嫌気がさした私はまたこの島に戻ってきたのだ。
私の名前は、君島 彩 (きみしま あや)25歳、平凡なOLを辞めて地元に戻ってきました…。
暖かい風が私の頬をくすぐる…。
人も景色も何も変わらない…。
みんな温かく、優しく私を迎えてくれた。
本当に何も変わっていない…昔のままだった。
私はいつもの場所に向かう…誰も知らない秘密の場所…あの人と私だけの…。