PM23:50
窓から隣の庭を望む。
道路に人の気配はない。
明かりといえば自動販売機の明かりのみで、誰かに見つかることもないだろう。
私は、この二階から慣れた手つきでベランダや屋根を伝い、隣の家の部屋の窓を開ける。
案の定鍵はかかっていない。
なぜなら私が帰りがけに開けておいたからだ。
難なく侵入した私は、窓の鍵を閉めたのを確認し、無防備にベットの上で倒れている男の隣に寝そべった。
明日の朝まで至福の時間を楽しむとしよう…
AM7:45
僕は背中に違和感を感じながらも目覚ましを止めるために手を伸ばした。