PiPi's World 投稿小説
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No595-03/06 03:15
男/naoki
N901iS-g43XEO5u
フォトフレームの
向こう側

今日もあなたは
同じ表情(カオ)

ねえ
なんで笑っているのさ?

たまには
泣いてよ 怒ってよ

僕の名前を

呼んでおくれよ
No594-03/05 22:41
女/音藤 紫
P902i-KwZQk5BB
始まりは
ちょっとした悪戯心だったのかもしれない
アンタは嘘をつく事が癖になった

私は何度も騙される

その行動に
私達は傷付く
だけどアンタは何も感じないんだろう。

アンタ
嫌われてんだよ?

気付かずに嘘をつき続けるアンタがとても醜い

アンタの口から発せられる言葉は
全てが嘘に聴こえる

全てが偽りで
本当のアンタは何処に行ったんだろうね。



そうだな
それはオオカミ少年の様に

もう
アンタの存在すら
信じられなくなった
No593-03/05 16:50
女/木蓮
P902i-3eLWE.NG

やわらかな風が
頬を吹き抜けて
次第に近付く春の足音に
胸を弾ませる


真っ白な冬の妖精に別れを告げて


そろそろ春の妖精が
新たな出逢いとともに
やってくる



桜の花片に乗って
No592-03/05 15:30
男/naoki
N901iS-g43XEO5u
何をそんなに
怯えているの

こんなじゃ全然
逝けないでしょ

それともこのまま
生殺しにするつもり?

君も結構
悪趣味な人間だね

ほら

中途半端に刺さった
胸のナイフ

その手で
強く握りこんだら

憐れな獣に
止めを指してよ
No591-03/05 08:05
女/沙羅
P901i-1GKj6rZA
せっかく咲いた梅の花が
ぶり返した雪の重さに
耐えかねて落ちた

私もいつまでも若い娘ではいられないわ
この梅みたいに貴方の私への想いも
何時かは散ってしまうのかしら?

今が幸せすぎて
貴方を愛しすぎて
貴方に愛されすぎて
“何時か”の影に怯える

人の心は移ろいやすいもの…

それなら一層、私の手で
幕をひいてあげる
幸せだから壊すの
貴方をとっても愛してるから壊すの
とても美し過ぎるから壊すの…


『ある可哀想な女の話
汝の罪は愛を信じきれなかったこと也…』
全てを見ていた真昼の白い月がのたもうた
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