PiPi's World 投稿小説
[編集|削除|古順]
[戻る|前頁|次頁]

No622-03/14 16:48
女/チカ
SA33-KdBS7pXf
過ぎるのを惜しいときを生きたい

最後にまだ生きたいって死にたい

でもこの世のモノへの執着が

私には何にもないの

いつ捨ててもいいと思えるの

死ぬ機会があったら、この世を捨てて

易々と死を択んでしまいそうで怖いの

今にもノブを回して向こうに行きそうで怖いの

私の前にあるぬばたまのドアを

後どれだけ開けずに過ごせるだろうか。
No619-03/14 04:07
男/宏司
TS32-KI.vfqL4
漏らした吐息に
熱が混じって

掠れて甘く零れた艶声

甘ったるくて
焦れったい感覚

究極に交わって
しまいたいのに

ひとつになるのは
こんなにも切ない

僕を見上げる
水気を帯びた瞳の


指先を
重ね
吐息を
重ね
唇を
重ねる

熱に浮かされた
君の姿は

熱くて切なくて
たまらなく
僕を狂わせる
No618-03/12 09:12
女/木蓮
P902i-3eLWE.NG

一つに重なった影は
次第に離れて別れて行く

その二つの影は
再び重なることなく
別々の道を行くのだろう


君は出逢ったことを後悔してるかい?

僕はこれっぽっちも後悔などしてないさ


だって


僕が永遠の眠りにつく時も

僕の中は変わらず君で一杯のはずだから


僕はその時
願うんだ




来世では
君と結ばれますようにと
No617-03/12 01:57
男/delta
PC-rMUYoDkE
心が晴れない
なぜだろう
嵐は過ぎ去ったはずなのに
新しいページをめくったはずなのに
そこには何も無かった

そこには何も無かった 
No616-03/12 01:53
男/delta
PC-rMUYoDkE

いつ、この命は果てるのか
過ちを繰り返す日々
充実を噛み締めるには
人生は長すぎる

無駄に過ぎる時間の中で
夢の残骸を隠しながら
今日も生きる

終幕はまだ下りない

不自然な程に冗長な命
それでも再び輝くには時足りなく
ただ、その時を待つのみ

果ての想像は限りなく甘い幻想
終わった者たちの唯一の救い
今日も目を閉じ
その時を待つ
終末はまだ訪れない
まだ訪れない
<戻る|前頁|次頁>