PiPi's World 投稿小説
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No66-11/10 13:30
男/どろんぱ
V602SH-m9ow5im.
移ろいゆく街並をぼんやりと眺めていた
静かに目を閉じると浮かぶ君の顔…

あれからどれくらいの月日が過ぎたのかな?

気持ちを伝えることができなくて、傷付けてばかりの僕は君に甘えていたんだね…

滲(にじ)む景色だけが瞳に映るよ…

失って初めてわかったんだ。どれ程、君を愛していたのか…

その声、その仕草、その香りが胸を締め付ける…

切ないよ今でも…
No65-11/10 13:29
男/どろんぱ
V602SH-m9ow5im.


人込みの中で君を見かけた時に思わず、立ちすくんでその姿を見つめていた…

驚く程綺麗だよ、素敵な恋をしてるんだね…

その隣にいるのが僕じゃないのが悔しいよ。今更、悔やんでも遅い癖にね…

一番、大切な人だった筈なのに…
君の笑顔の翳(かげ)りに気付かないで困らせてたなんて…

その癖、その涙、後ろ姿が、あの時間(とき)を砕いていく…

愛してたんだ君を…

吸い込む煙が甘くて苦いなんて知らなかったよ

愛してたんだ君を…

ただひとりの君を…

今も……
No64-11/10 13:17
女/つづきι
V603SH-wMTvuR4.
ねぇ私、本当は気づいているよ
あなたが無理していること
だって家族のことを話すとき
とても生き生きした顔している
自分で気がついていないでしょう
あなたはびっくりするほど鈍感だから
男って馬鹿だよね
こんなことに気づく私
女って損だよね

綺麗な星空が涙で滲む
私が決めた最後の夜
もう別れてあげるよ
でももう少し、
恋人の気分でいさせて
No63-11/10 13:16
女/ヒナ
V603SH-4m6pTEwp
露天風呂からあがり部屋へ戻ると
あなたは布団でぐっすり寝ていたね
そっと抜け出しひとり庭へ出た

ひんやり冷たい風に身震いし、自分の体を抱きしめる
澄んだ空気が気持ちいい
耳が痛くなるくらい静かな夜
空を仰ぎ見ると満点の星空
私は言葉をなくし寒さを忘れて見とれる
No62-11/10 10:45
男/賢
PC-oDey9rh2
僕は雪に純白を想う

舞い落ち
静かに積もる白は
何よりも清い

でも知ってるかい?

踏みつけられ
泥にまみれた白は
何よりも醜い

約束の無い白

僕は雪に純白を想う
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