PiPi's World 投稿小説
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No275-01/26 23:23
男/賢
PC-oDey9rh2
あたたかいよ
やさしさは

でも
いや
だからかな

その柔らかいコートを
時に僕らは
脱ぎ捨てたくなってしまう

痛い雨が降れば
冷たい風が吹けば
寒い冬が来れば

また欲しがってしまうって
分かっているのにね
No274-01/26 18:37
女/沙羅
PC-9n9rm43l
『さようなら』

またいつもの夢
貴方にさよならする夢

それはある新月の頃
地球のちょっとした
磁場の悪戯で
S極に惹かれるはずの
N極同士の私たちは出会った

惹かれるはずのない二人
惹かれてはイケナイ二人

”さよなら”すれば
楽になる?

いいえ
夢には続きがあるの
目覚めた時の大粒のナミダ

それは本当の悲しみの始まり…

悲しみよこんにちは
No273-01/26 00:02
女/苑寿
N900i-Jaqmc1as
英雄になんてならなくていい
今の貴方でいい
だから
私のそばに居て

貴方が居なくなるくらいなら
地位も名誉も賞賛もいらない

英雄になんてならなくていい
今の貴方がスキだから
だから私のそばに居て
No272-01/25 16:53
男/マコト
F901iC-U8KUhpGc
渇いた土のうえを
歩くことに慣れ過ぎて

一滴の水ですら
欲しいなんて思わなかった

ただ生きていけるだけで
妥協する毎日は
楽だから

それ以上何かを求めることに
諦めをつけた

失敗することを考えれば
成功の可能性を信じることが
馬鹿らしいし

今よりも優れた世界が
在ることを
想いたくなかった

つまり
僕はナマケモノだから
動きたくないんだ

たとえ
一番の馬鹿が
自分の中にいることを
知っていても
No271-01/25 09:31
女/木蓮
P902i-3eLWE.NG

僕は汚れている
色んな人に踏みしめられて真っ黒泥だらけ

でも君はどこまでも真っ白で
誰にも踏まれることなく
いつまでも清く輝いている

だから君には触れられない

純白の君を僕の汚れた掌で泥だらけにするわけにはいかないから……

でもそっと
君に知られることなく見つめるくらいならいいだろうか……

弱虫な僕にはそれくらいしかできないから……
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