PiPi's World 投稿小説
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No282-01/27 16:48
男/F・R
F700i-maFPPyb7
冬枯れのキャンパスを一人歩く
誰かに逢えやしないかと

──誰か?
──いや、違う──
あなたに、逢えやしないかと
はかない希望を握りしめ
コートのボタンを上まで止める

街が黄昏に染まる頃
僕は踵を返して歩き出す
誰も待たない自分の部屋へ

あってもつらいだけならば
心は凍らせてしまおう
肌刺す大気の冷たさで
No281-01/27 16:31
男/賢
P901i-oDey9rh2
体の向きを変えたって
現実は変えられないけれど

熱いシャワーを浴びたって
過去はぬぐえないけれど

鏡の汚れを拭いたって
自分をキレイにはできないけれど

そこに意味が無いなんて
そんなこと決してない

それを嘆くことにすら
意味は
与えられているのだから
No278-01/27 16:24
女/沙羅
PC-1GKj6rZA
百万回言えば嫌いになれるかしら?

『貴方なんかダイキライ』

嗚呼、連呼したら貴方の名を忘れられなくなるわ!
もっと好きになってしまいそう!

貴方への憎しみという執着も
今の私には甘いセンリツにしかならないわ

美しい花と
突き刺すような棘を持つ
薔薇のように

深い憎しみと
狂おしいほどの愛は
執着という花に混在しているのね


*なんか怖いポエだ…(^^;)
No277-01/27 04:21
女/沙耶
TS32-i0o94RxX
嘘が嫌いだと言って笑う君に
僕は自分もだ、と嘘を吐いた

ずっと一瞬よと言って笑った君に
僕はそうだね、と嘘を吐いた

君を欺き続け
君を置いて去ってしまう
僕をどうか恨んで

キリリと締め付けられるこの胸の痛みも
日々の喧騒に踏み付けられて
やがては記憶の片隅に
追いやられて―
忘れるのだろう


でも
どうかこれだけは知っていて

貴方が好きよと言って笑った君に
自分もだ、と言った僕だけは
嘘ではなかったんだよ


あの頃よりは少しだけ正直者になった僕は今日も
君を想い、
君に揺れる
No276-01/27 03:17
男/F・R
F700i-maFPPyb7
軋む世界の中心で
伸ばした僕の左手は
何も掴めずただ汚れ
あなたに触れることすらも
叶わずただ時は流る

きっとあなたの瞳には
僕の姿は映らない

夢の中なら逢えるだろうか?
僅かな希望を胸に抱く

見上げた冷たい銀の月
それでも光は柔らかい
その安らぎに体を預け
僕はゆっくり目を閉じる

※初ポエムですが…ムズいっすね(^_^;
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