PiPi's World 投稿小説
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No287-01/27 21:18
女/木蓮
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オレンジ色の夕日を背に
どこまでもついてくる影を踏みたくて
必死に走りまわった幼き日々……

あの頃は全てが輝きに満ちていた

好奇心に胸を膨らませ
その小さな掌に溢れんばかりの夢と希望を抱え

その瞳に何を映していただろう……

今の自分はあの頃見ていた物に少しでも近付けているだろうか……

この汚れた瞳に今は何が見えるのだろう……
No286-01/27 20:36
女/こな
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『ブラックコーヒー』
心のブラックコーヒーは
たぶんとても苦いから
あなたはきっと
飲んでくれない

あなたはきっと
ミルクを入れて
ゆっくりゆっくり
かきまぜる

あなたはきっと
砂糖を入れて
甘い甘い
カフェオレにする

甘党なあなたの
好きな味
あたしの心のコーヒーは
いつもあなたの好み
でありたい                   さぁ、お気に召すままに
No285-01/27 19:28
男/怠星
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雪の上のたくさんの足跡
この中に君の足跡はあるのかな?
この中のどれか一つの足跡を辿れば君に会えるのかな?

君とはいつから会えなくなったんだろう?
君はいつ、僕の前から姿を消した?
君の幻影を追いすぎて、本当の君が分からなくなって…
君ともう会えないなんて信じたくなくて…
わかっている
この中に君の足跡は無いんだ
この世界に、君の足跡はもう、無いんだ…
だけど、もう少しだけ、幻想を見せてください
せめて、この雪が溶けて消えてしまうまで…
No284-01/27 17:27
女/まお
D900i-m8/X6SlV
『かたおもい』

会えるまで
指折り数えて
待つ日々は
片手じゃ足りない
両手じゃ足りない


一番に
好きな着メロ
あなた用
なのに出番は
一番少ない


優しさは
好きな人だけに
してほしい
そしたらきっと
恋は簡単


「あ、あの子
彼のことが
好きなんだ」
その敏感さ
私に向けて


「いいかげん
カレシ作れ」と
言う君に
あなたがなってと
言いたい日暮れ
No283-01/27 17:10
女/稍(やや)
SN25-uvrABlXC
『Face to Face』

道のまんなかに立っててさ
電車の吊革につかまっててさ
教室のすみっこに座った時さ
おもったんだけど

よく似たひとは沢山いるけど
私の知ったあの人はやっぱり
あの人だとちゃんとわかるよね
間違えたりできないよね

絶対的な何かがひとつ
彼を唯一彼にしているんだろうか
それとも小さなひとつひとつの
たくさんの集まりなんだろうか

なんにせよ
無理して探してまわらなくてもさ
君はだれでもなく君として
私の瞳にちゃんと映るってこと
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