PiPi's World 投稿小説
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No828-06/07 07:08
島和樹(N701i)
思い出したくない
いつかの記憶が
今の僕を
苦しめる

忘れたいはず
なのに
ふと
頭によぎる
いつかの記憶
笑顔の僕

いつまで僕は
頭を抱えればいい
いつまで僕は
いつかの記憶で
苦しめばいい

僕の心に
朝は来ない
僕の心に
安息はない


by.shima
No827-06/06 12:18
マコト(F901iC)
昼下がり
風は優しくて

あなたの髪を
そっと揺らす

また緑色が
庭には増えて
太陽の光りを
食べている

白いシーツを
干すあなたの傍で

僕はゆっくり
空を見上げる

このささやかな
幸せを
噛み締める
No826-06/06 12:14
マコト(F901iC)
使い古された言葉なら
皆が好きなものだから

時代を越えて
僕も知り得た
この一言を
ただあなたの元へ

飾りもつけず
気持ちを込めて
僕は言いたいんだ

ありがとう
No825-06/05 23:34
戒娟(N701i)
紫陽花の蕾に
艶やかな
化粧を施す

湿った土の強い薫りが
季節の変化を
教えてくれた

目の前に広がる道は
僕らの為に
しっとり陽かって

窓を開けて走りだす

細かなシャワーと
冷えた空気が
僕らを包んで
抜けて行く

森を抜けるこの道は
君がいつか教えてくれた

五月雨ドライブ
秘密のコース
No824-06/05 12:59
ソロ(P902i)
冷たい妻は倦怠期

離れる息子は思春期か

臭い、汚い、寄らないで

言われ慣れても
未だ堪える


増える苦労は白髪になって

絶えぬ心労、胃が痛い


辞めてしまおうか

逃げ出してしまおうか

一月いっぺん、考える


でも、
たまに感謝されるから

また明日も会社に出勤だ

ああ、タチが悪い…
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