PiPi's World 投稿小説
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No884-06/18 11:04
カルアミルク(SN32)

その瞳が
私を制止させる

その声に
心トロかされる

その温もりを
愛しいと感じる


ねぇ
いつの日にか

あなただけに
わたしだけを

あなただけを
わたしだけに

そう願ってもいい?

1つだけわがまま

最後のわがままだから
No883-06/17 22:39
マコト(F901iC)
灰色の砂
踏み締めて
浜辺を歩く

見つけた小瓶
取り出した手紙

それにはいつかの
頭の悪い
不器用な人間の
切なる想いが
たった一言だけ
書いてあった

『僕は、ここにいます』

誰かに伝えたくて
でも誰にも
伝わらなかったらしい

淋しいやつだ

呟きながら
いつかのように
涙が頬を伝った

冷たい
涙が
No882-06/17 22:01
ソロ(P902i)
今日の良き日
幸せの始まり

傍らに咲くは
愛しき花
生涯を伴にする花

憧れていた儀式
望み通りの催し

唯一つ
心残りの忘れられぬ花
見付け
揺れ動く気持ち

気にしてはいけぬ
観客と思え

考えは空回り
目で追い苦しむ

保てぬ平静
周囲も見えず
湧きたつ衝動
抑えきれず

気付けば呼び止め
涙流す

ありがとう
その一言だけを伝え
笑顔つくる

堪えられたのは
伴侶への気持ちではなく

黒き花の傍らに佇む
赤き花と小ちき花の存在で

ならば最後に
さようならと

惜しんで強がり
花枯らす…
No881-06/17 18:30
カルアミルク(SN32)
抱きしめたかった

あなたを

アナタを


出来ない

アナタはあなたじゃない

そんなに悲しい目をしないで
そんなに自分を責めないで
そんなに自分を見失わないで


ねぇ私を見て

一人にならないで

アナタがあなたにならないと

抱きしめてあげられないの

ねぇ私はここにいるから

抱きしめたいのあなたを

ねぇ涙を止めてあげるから
No880-06/17 16:29
賢(P901i)
シャボン玉の香り
消えても消えず

はじけたストローの先
ふくらましすぎたかな


シャボン玉の香り 
虹色の記憶

上った赤い屋根の上
まだとんでられるかな


シャボン玉の香り
待ちわびた風

シャボン玉の香り
もう消えた
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