PiPi's World 投稿小説
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No446-06/18 23:40
ジョン(SN39)
小さいその眼や
春風に揺れる長い髪も
全てを愛でようとしてふせがちになる顔も

ただありがとうを伝えたかっただけなのに

ただ君を見ていたいだけだったのに

君がそんな風に笑うから
だから僕は怖じけついてしまったんだ

折れた翼と穴が空いた心を抱いて
どこまでも行ける様な…

哀しい夜はまだまだ長い様で
どこまでも行ける様な…
No445-06/18 16:39
ラーレ(F902iS)
目を閉じて
そっと耳すます

小さな小さな声だから
よくよく耳を傾ける

そのわずかな変化も
逃さぬように

微かに聞こえる
君からのサイン

僕は受け止めるよ

この掌
この腕

この全身で
そっと君を包み込むから
No444-06/17 15:46
コルト(V903SH)
『return』



僕は今日も捜し物を探しに
街に出掛ける
無くしたのは僕


駄菓子屋
パン屋
肉屋
どこ捜しても
はいつくばっても
見つからないや

このまま帰るわけにはいかない
何たって手ぶらじゃん
みっともねぇ

最後に行った
何もない廃墟
見つかるわけないなんて
思わなかったけど
やっと見つけた
黒いナイフ
刃も真っ黒

これを使えば
自分が解る

刺す寸前の
何もない廃墟
見つかる寸前だってのに
誰かに止められた
やっと見つけた
黒いナイフに写る月
月明かりに写る彼女

“あなたはここにいるわ“

彼女は僕を抱きしめてくれた
月が写ることの無くなった
ナイフを持ったまま
No443-06/17 00:54
マコト(SO903i)
嫌われる才能が
僕にはあるんだって
自覚しているんだけど

人を好きになるための
資格なんて物は
僕は持ってないってのは
わかってるけど

それでも求めるんだ

よしとけばいいのに

他人に好かれたいって

君に好かれたいなんて

求めてしまう
汚れてる僕なんです

無理だってことは
わかってるけど

君が
ほら
そんな風に
笑うから

勘違いしちゃうんだ

僕もまだ
やれるかもなんてさ
No442-06/16 10:08
荒廃(SN39)
長い夢なら
覚めてしまえばいい
それなしでは
生きられなくなる前に

でもいつだって
僕は独りぼっちなんだ
約束は虚しいから
沈黙したままで良いよ

この出会いには
きっと意味があるって断言してよ 神様
この別れには
きっと意味があるって断言してよ 神様

ゆっくりと
転がり続けた毎日は
こんなにも
ああ
こんなにも
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