PiPi's World 投稿小説
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No506-09/02 21:16
大空 彼方(SA35)
この涙に羽根が生えて
あの人の元に飛んでいけばいい

あの人はどんな顔をするだろうか

その美しさに負けて受け入れるだろうか

それとも
その涙から羽根を奪うのだろうか

私から飛んでいった涙がどうなるか私は知らない

知りたくて私は
また涙を流す

涙はまた
飛んでいく

あの人はまた……
No505-08/29 22:03
コルト(V903SH)
例えば
あなたが此処で
生きていたとして

目の前に
飛び越えなければならない
壁があるの

それはまるで
山のように高くて
海のように果てしなくて
空のように澄んでるの

飛んで
飛べるよ

見限らないで
諦めないで
棄てないで

飛んで行けるよ
あの向こうに

きっと
No504-08/25 14:33
ケンサク(HI35)
夏の日


どこへ行くでもない夏休み

古い扇風機が音を立ててキョロキョロしている

風が撫でるは子ども達

頬と髪

ビリビリに破られた沢山の折り込み広告

舞い上がるだけで湧き上がる笑い声

見た目に貧しいこんな日々が

いつまでも続きますように
No503-08/24 11:31
ラーレ(F902iS)
夢の中

真っ赤な夕焼け空
小さな手を繋ぎ歩く

少し目線の低い君が
僕に微笑む

幼さな心に誓った想い
今も胸の中

目覚めると
大人になった君が
僕に寄りかかって夢の中

そして微笑んだ

一生君を守ると誓った
ある日の午後
No502-08/23 00:02
賢(P901i)
恋愛物語の主人公のような
気障な台詞が
頭のなか思い浮かぶけど

口には出せないのは
それが本当じゃないからさ

目論みを持った言葉じゃ
全部嘘になる

僕らは
十回より少なく
嘘を吐かない日なんて無い

だからこそ
きみにだけ
いつまでも
できるだけ
正直に行きたいんだ

飾り気の無い言葉で許しておくれ
混じり気も無いからさ
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