PiPi's World 投稿小説
[書く|編集|削除|古順]
[戻る|前頁|次頁]

No594-2009/04/23 22:23
デルタ(PC)
今は叫ぶだけの、あの歌手も やがて愛を歌うだろう

闇を説く、この小説も
最後は愛で締めるに違いない

それが感情の最上位と
誰が決めた?
それが必要十分だと
どうして言える?

視線を交わせば、生まれるのが愛情しかないのだとしたら
それは哀しいことではないのか

アイシテルと君は言う

けれど
つまるところ
僕は
君は
人は
ひとりなのに

どこまでも
独りなのに

それを知りながら

アイシテル、と
No593-2009/04/20 01:05
F.M(TS39)
電子レンジが伝える波の
数字に僕らは脳を重ねる

崖っぷちを歩く幼い雛の
背中に唯唯電子を擦込む

広い香りを涼しむための
時計に空は気分を痛める
No592-2009/04/19 11:59
リラ(F704i)
自分の背の高さで
見える世界がただしい

果てまで見通せなくても



それぞれが
それぞれの目の高さで
見える世界をテーブルに並べたら

少しはこの世界も
朧気なすがたを現すかもしれない



ほんの端っこをかじったから
全てがこんな味なのだと
早合点して諦めるのはまだ青い

ピッツァ
具はミックス
チーズはダブルで
タバスコも頂戴


気にしないでおあがり
たくさんあるからおあがり
みんなで食べるから
おいしいんでしょう?
No591-2009/04/19 02:41
コルト(TS3H)
白いページを開いて
思いを走らせたら
心が宿り鮮やかに
物語は動き出す

未来を変え過去を変え
記憶を消し存在を消し
真っ白だったページは
少しずつ黒に染まっていく

文字に宿った少年少女は
愛に恋に奔走して
文字に宿った勇者賢者は
今日も正義を貫いてる



神のペンにインクをつけて
世界に彩りを加えたら
理想郷は出来上がり
歯車は回りだす

伏線を張り旗を立て
予定調和に動き出し
文字で埋まるページに
世界が作られる

文字に宿った気高き意志は
誇りを持ち戦場に倒れ
文字に宿った思いの丈は
雫となり溢れ出す


文字に宿ったモノ達は
決められたレールを歩き続ける
いかなることが起きようと
決して踏みはずれることはなく
No590-2009/04/09 12:27
デルタ(PC)
貴方には
守りたい人がいますか
守りたい未来がありますか
守りたい場所がありますか
守りたい約束がありますか
守りたい過去がありますか
守りたい気持ちがありますか


あまりに多くの荷物を背負って立ち尽くしていませんか
足元もふらついて
目指す方向は、遥か彼方に霞んで

だからほら、もう一度考えてみてください

貴方がいま
心から
守らなければならないものは何ですか
<戻る|前頁|次頁>