PiPi's World 投稿小説
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No606-2009/05/11 23:58
フロムポスト(CA38)
ぼくが帰った後で撮った三人の写真。
わざわざ送ってくれたね、ありがとう。
二人がタバコをくわえて、一人が満面の笑みってところがとってもクールだ。
流石にこれは消せないね、後で保護しとく。
時々、ぼくらの行く末を想像するよ。
あくせくした大人になっちゃうのかな、こうした付き合いはいつまで続くかな。
海へのドライブ、連れていってくれてありがとう、楽しかった。
あの周りのなんだこいつらって視線、とっても面白かった。
だって、5月だぜ?
それでも泳ぐぼくらがどうかしてるよな。
もうすぐ夏がやってくるね。
暑い暑い言いながら、冷えたビールでも一緒に飲もう。
分かってると思うけど、ぼくはぼく達の中で一番酒に弱いんだ。
多分、一番先に寝ちゃうよ。
それで朝起きた後、二日酔いのお前らの介抱さ、まあ、いつもの事だよな。
後の思い出も、先の思い出も沢山ありそうだ。
忘れない、なんて言えないけれど、忘れたくは無いな。
それで充分だと思うぼくを薄情だと思う?
No605-2009/05/07 02:15
商(705P)
愛してる
って君は言う
毎日毎日毎日

それをハチミツにして
パンに塗り付けて
私は食べる
毎日毎日毎日

それは癒し
それは元気の素
それは生きる糧

いずれそれは
軽くなり
虚になり
無になり
嘘になる

それでも私は
食べ続けるだろう
毎日毎日毎日

だってそれは
生きる糧だから

甘くなくとも
No604-2009/05/07 01:53
リラ(F704i)
ざあっと手足から血がひいて
心臓が一気に冷える

怒りと、悲しみと、虚しさ
嫉妬は怖いよ
ひとを 殺すこともあるからね



殴ったら それは
許すことになるから
掌に傷を作るほどに
拳を握り締めて

やけに静かな声で
震える声で



あなたの中に
わたしは存在していない
あんなに欲しがって
幾つかの約束までして
手に入れたわたしを
あなたは見ていない



寒い夜更けの台所で
チーカマなんかをかじっても
何の味もしないよ
No603-2009/05/06 20:15
商(705P)
伝えられる予定のない言葉は
何処に行くのだろう

胸の奥に沈んで溜って澱になって固まって
もう石のよう
重すぎて体全体を支配する

伝える予定のない言葉
伝えることのできない言葉
伝えてはならない言葉

死んでゆくのは言葉なのか私自身なのか

「この石を溶かせるのは貴方だけなんだよ」

これさえも
伝える予定のない言葉
No602-2009/05/02 18:12
KK(911T)
誰にも必要とされない。

努力しないで手に入るものはなし。
努力しても手に入れられないことが恐くて最初から放棄している自分。

現状を打破できない。
過去にしがみついて前に進めない。
一人は耐えられないのに、人とのつながりを拒否してしまう。

何をやっているんだろう。
何をしたいんだろう。

出口を見つけたいのに、うろうろすることすらできずずっと立ちつくす。
ずっと。

私は誰の特別になれない。
愛されない。
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