PiPi's World 投稿小説
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No612-2009/05/20 00:43
賢(PC)
息苦しい日が続き

ちゃちな空想だけで
なんとか永らえる

魚が空を飛んだって
情勢は変わらない

空の風にだって

地上の重力にも似た
海中の水圧にも似た

縛り付ける力は働いている

空飛ぶ魚にぶつけられる

謂れ無き嫉妬に

僕は少し苛立ちを覚える
No611-2009/05/19 11:00
フロムポスト(CA38)
狂ってるなら狂ってるって言えばいいじゃないか
壊れてるなら壊れてるって言えばいいじゃないか

盲目だなんて言わせない

お前は見えてるだろう

変じゃないか
違うじゃないか

こんなのおかしいって、何で誰も叫ばないんだ?
変だろう
おかしいだろう

だからノーヘルに狂ったバイクでガードレールに突っ込んだ、お前が一番正しいんだ
No609-2009/05/19 01:32
コルト(TS3H)
今日も世界中
ぐるぐる動いてる
生きる速さに
置いて行かれぬように

わたしの心は
止まってしまった
まぶたを閉じれば
幻想がみえた

世界の速さに
置いて行かれたわたしは
走るのを辞めて
途方にくれてみた

夕暮れの紅を
久しぶりに見た
真夏の青空を
久しぶりに見た

どうせならこのまま
消えてしまいたい
速度に襲われるのは
もううんざりだから
No608-2009/05/18 21:25
マコト(SO905i)
お腹が空いた時
わがままを言って
あなたに作ってもらった

あのお菓子

今自分で作り
食べてみても
特別に美味しいとは
思えない味

だけど
あの頃は
それが好きで
美味しいよりも
楽しいの方が
勝っていたように思います

安っぽくて
貧乏臭い味と
笑われても

私には
そのお菓子に
包まれた思い出が
味わい深く感じます

また今度一緒に

そのときは
私が作るのを
食べてもらいたいと

叶わないと知りながら

ただ願います
No607-2009/05/15 19:01
リラ(F704i)
不満しかないのか、
わたしには勿体無いひとたちばかりの世界で

だから余計に苦しくなるのか

わたしはそんな、
たしかな人間じゃあない


信じて居たらいいと言う、
もう哀れみには聞こえないとしても

彼等の目に見えるわたしは誰なのか

狡く、汚れて、
今もこうして、
言い訳と逃げ道ばかり探して
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