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No691-09/16 21:29
久遠(HI38)
「実に奇妙な事件だ……」
私の横で、名探偵はそう言った。
「被害者は鍵のかかった箱の中にいた……凶器となった剣は、箱もろとも被害者を貫いている…。
だが何故だ!何故被害者が生きている!
何故私の目の前で、笑顔で手を振っていられるんだ!?」
「あの…」
私は頭を抱える名探偵に声をかけた。
「職業病なのかどうかわかりませんが、マジックぐらい普通に楽しみましょうよ……」
次は【マジック】でお願いします。
No690-09/16 15:06
クレイモア(HI37)
「異議を唱えるような不利益は、一つもないはずだが?」
肩にしなだれかかった、大人の色香漂う女性が、酔う程に甘ったるい声で囁きながら俺の下腹部をさする。
「それとも…私達と一緒になるのが、嫌なのですか?」
腕にしがみついた、清楚な雰囲気を纏う少女は、保護欲をかきたてるような瞳で俺の顔を見上げる。
――確かに、不利益はない。それに、二人が嫌いなわけではない。むしろ大好きだ。
しかし、出来過ぎてはいないだろうか。
片や、今話題の新興会社の社長。片や、国内でも指折りの財閥令嬢。
俺にとっては雲の上の人に等しいような存在の二人が、彼女いない歴=年齢の冴えない俺に揃って惚れたなんて。それも、二人は大の仲良しで、昼メロのような展開などなく、「三人で一緒になりましょう」なんて結論に至るなんて。
「…ずっと一緒に…いて欲しい…」
「貴方の傍に…いたいのです…」
二人は益々体を寄せてくる。
――これは…何の意図があって、こうなっているんだ…?
朦朧とする意識の中、俺は今の奇妙な事態を嘆いた。
…さあ、かれはどうなるのでしょう?
次は、「奇妙」でお願いします。
No689-09/16 00:58
白いフクロウ(811SH)
「待った!」
弁護席の男は、机を叩いて叫んだ。
「……………」
だが、そのさきに続くセリフはなく、苦笑いとともに男は頭をかく。
「な、なんですか! 叫ぶだけ叫んでおいて!」
「ふっ。おおかたしりとりのワードに思わず反応したが、なにも思いつかなかったというところだろう」
検事席に立つ男が、肩をすくめて鼻で笑った。さらに裁判長が木槌を鳴らし、弁護席の男を問い詰める。
「静粛に、静粛に! そうなのですか? 弁護人」
「ううう……。その通りです」
汗がダラダラと流れてきた。
「ちょ、ちょっと、しっかりしてよ!」
男の助手が、横から男を窘めた。
「そんなヒマがあるのなら、さっさと書きかけの小説を仕上げたまえ!」
「異議あり!」
零凱さんには悪いですが、やはりぼくは指定有り派ですね。『異議』で。
No688-09/16 00:26
零凱(N901iS)
時折聞こえる咳払い。本人は極力小さくしているらしいが、この緊張による静寂の中では無駄というものだ。
薄闇の中、予言者は宣った。
「破壊の…子…癒し…子…救世主…と…魔王…呼ばれるで…あろう…」
十分だった。家の者は双子を家から離し、それぞれ里親をつけた。どちらが“魔王”か“救世主”か、ただ力の覚醒を待った。
たまにこんな安っぽい話が書きたくなります。続けますが。
それにしても紫煌殿の発言が気になる……
指定無し
No687-09/15 20:28
紫煌(P700i)
>686原点に戻って、文末『で』から始めまshow♪
では、ある日のオフィスでの出来事。
奈良出身の部長が私の地元に赴任して、まず違和感を覚えた言葉がある。
『たちまち』
自席で報告書を書いてると
「たちまちお願いします」
部下に書類一式を渡された。
(ああ、急ぐのか…)
止むなくペンを持つ手を止めて、早速検印をして返した。
「あら、早いですね?部長」
驚く彼女に、
「ん?急ぐんだろ?」
「時間が空いた時でよかったんですよ」
「えっ!?たちまちって…」
「はい、たちまちお願いしますと」
「だから、すぐなんだろ?」
「いえ、とりあえずの意味です……間違ってますか?」
2人して辞書で調べてみた。
『たちまち=@すぐに、Aにわかに』
「ほら〜」
「あら〜、じゃあ方言かもしれませんね」
「方言!?」
「みんな普通に遣っていますよ。とりあえずの意味で」
「………わからんなぁ」
結局、郷に入れば郷に従えという訳で一件落着。
どの会社でもそうだが、仕事よりまず業界用語や方言を覚えた方が今後のためかと。
『と』で。
>680広島弁『たいぎい』=『おとろしい』Good☆
もっとも私はえせ広島人なんで、東北から中四国までの方言が入り乱れちょ〜てます(´m`;)
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