それでも彼女を愛し続けること 20
それでもちなみは関係が壊れると悩むぐらいで、心さんや七菜子さんに判断を委ねた訳だから、相当な事なのだろう。
「離婚されても・・・捨てられても仕方ないとまで言っていたわ」
心さんがそう言う。
捨てる訳がない・・・
そうここで言うのは簡単だが、それだけ覚悟を決めて見ろと言う事だろうし、恐らく先に見た二人の表情を見る限り相当に惨い内容だろう。
「覚悟はあります・・・俺は今のちなみが好きだから」
「正直、私はこっそり破棄するようにちなみちゃんに言ったわ・・・それぐらいの内容よ」
「解放から2週間、陽毅くんに会わなかった理由がこれなんだけど・・・見て欲しくないと言う気持ちが強いわ」
二人がここまで言う。
だけど俺は・・・
俺の心は決まっていたのだ。
デッキにUSBメモリーを七菜子さんが指す。
ファイルの日付は解放される数日前のもの。
それを選び、映像が始まる。
始まりはちなみがリーダー格の男に抱きついている所からだった。
ちなみに嫌がる素振りはない。
3か月目ぐらいからちなみに嫌がる素振りは消えていたし、快楽にも素直になっていた。
肉体的に落とされたのは今のちなみの様子からも分かっていたが、これはそれとは異質だ。
何か熱のこもりかたが違った。
ちなみと男がキスを始める。
舌を絡ませるキスの表情は俺の時より欲情にまみれていたが、ただされるがままのいつもの映像ではなく、ちなみからも積極的にも見える。
そして口が離れた時、ちなみからは快楽の笑みが浮かぶ。
「雄吾のオチ◯チン・・・欲しい・・・」
物欲しそうにそう言うちなみ。
雄吾と言うのはリーダー格の名前だろう。
雄吾と言う男はちなみに下衆な笑みを浮かべて言い放つ。
「くくっ、誰のチ◯ポでも喜ぶくせに、チチブタがぁ」
酷い言い方にもちなみは怒りもしない。
それどころかうっとりとしていた。
「雄吾のオチ◯チンがいいのぉっ!・・・わたしっ、雄吾のオチ◯チンが無いと生きていけないのぉぉっっ!!」
ちなみを女にし、凌辱して壊した男は・・・
ちなみを虜にしていた。
俺より逞しい身体。
俺より遥かにデカくて太いチ◯ポにちなみの心は虜にされていた。
それは今までの映像より遥かにショックで、全身が脱力する程だった。
そしてちなみは男に言う。
「雄吾のオチ◯チン、ハメたいよぉ・・・オチ◯チンハメてズコバコしたいよぉ・・・」
「いいぜ、跨がりな」
嬉しそうにちなみは男の巨根の上に腰を下ろす。
その瞬間、俺が聞いたことない声をちなみは出したのだ。
「んひひいぃぃぃっっっ!!・・・このオチ◯チンっ!、このオチ◯チンなのおぉぉっっ!!」
「好きか?、オレのチ◯ポ好きか?!」
「好きっ!、好きっ!、好きなのぉぉぉっっっ!!・・・雄吾のオチ◯チンっ!、雄吾のオチ◯チン好きいぃぃっっ!!」
入れただけでイキ狂いするちなみ。
これが見せられなかった訳・・・
それはちなみがこの男のチ◯ポに完堕ちしていたからだった。
それ故、2週間も会えず義母さんが結婚に賛成できなかったんだろう。
「見ての通り・・・ちなみちゃんは彼のモノの虜になっていたわ・・・陽毅くんが待ってると言っても最初は会えないぐらいにね」
「もしかしてまだ・・・」
「それは本人に聞くしかないけど・・・陽毅くんには辛いだろうけど、まだちなみちゃんは彼のモノの虜のままだと思うわ」
確かに俺はちなみを満足させてやれてない。
あの巨大なディルドー、そして激しさを増す夜中のオナニー、ちなみの中に雄吾とやらの巨根がまだ残っていたのだろう。
悔しい、でも俺にはどうしようもできない無力感が付きまとう。
「精力増強、そっちのサイズも上げるサプリ…出そうと思えば出せるけど、陽毅くんはそんなの使いたくないよね」
「はい…」
最愛の彼女が連れ去られた上に巨根のチャラ男に寝取られていたなんて、考えただけで辛い。
そんな俺の前でちなみは狂ったように男の上で腰を振っていた。
俺の時とは違い、愛し合う感じはない。
まさしく性欲を満たすためだけの激しい交わり。
ちなみの口からは悲鳴に似た嬌声だが、それは嫌がってる声ではない。
男に抱きつき喜んで快楽を貪っている感じだった。
「出すぜっ!、イキ狂いなっ!」
男がちなみの胸をねじり上げながらドンと突き上げる。
ちなみは足を男に絡ませる・・・
そうすれば当然、膣内に出される事になるのだが、それが当然とばかりにがっちり足でホールドして受け入れた。
「ひぃあぁぁっっ!!・・・ザーメンっ!、雄吾のぶっといオチ○チンからっ!、ザーメンアクメくるぅぅぅっっっ!!」
天を向き絶叫するちなみ。
完全にメスとなりオスを受け入れてる。
イキ狂って脱力したちなみ。
だが男は、乱暴にちなみを引き剥がした。
そこに愛は無い。
あるのは欲望だけだった。
それでもちなみは、どこか満足そうな表情だった。
見終わって脱力しきった俺・・・
心さんや七菜子さんも言葉が無い。