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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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享楽3-1

「お前の股ぐらを調教するために田倉さんは家にまで上がり込んだ。思い切ったものだ」
 奈津子はシーツを握りしめた。
「田倉さんの前で小便をしたのか」と尻を撫で回す。「それだけではないだろう」奈津子の全身が桃色に染まる。
「お前に選ばせたものだ」
 バイブレーターを挿入している部分に鼻先を近づけ、「田倉さんと同じ大きさの玩具だ」と揺らしながら笑う。
「こんなにみっちりくわえ込まれたら田倉さんもたまらんのう」
 田倉の名を連呼しながらズルリと引き抜き、それを放り投げた。片尻を広げたまま、その部分に視線をあて、「もう閉じるか……」とつぶやき、首と太ももをつかんで抱き起こした。
 胡座の上に後ろから抱く。奈津子は岩井の胸にしなだれかかる。二人が鏡を向く形になる。義雄に見せるためだ。
 奈津子の股間には岩井の黒棒が隆々と屹立している。白い体に焼けたような色が際立つ。奈津子の胸にまで届きそうな巨大さに改めて戦慄する。
 ひざの裏に手を入れて両足をMの形に広げた。あまりの淫らな姿に恥じらうように両胸を手で隠し、分厚い胸板に身を預けた。
 岩井は満足げな顔で、両膝を持ったまま浮かせた。奈津子の上体を仰け反らせるようにして体を上下させる。性器同士がこすり合うと悲鳴のような声をあげた。
「ワシの熱が分るか」
 唇を噛んで首を振った。質問に返答したのではない。
「マラの裏側でないのが少々鈍い。だが、お前の粘膜はよーく分る。あとで裏筋にも汁を感じよう」
 首筋の肩甲挙筋、肩すじの棘上筋、三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、上腕筋等、名称をあげたらきりがない。その全てが皮膚から盛り上がり、鍛え上げられた幾層もの筋を浮き立たせていた。
 腕力だけでその行為を続けた。
「熱の棒でアワビを焼き尽くすか」
 笑いながら後ろに寝そべった。奈津子が岩井の腰に――ペニスの裏筋に――のる格好となる。慌ててバランスをとる奈津子の腰を支えた。
「ふぐりをもんでくれ」
 奈津子の背に向かって指示をする。睾丸はまるでソフトボールのようにふくれている。奈津子はそれに手を伸ばした。
「だいぶヌルついてきたのう。裏筋にもたっぷりの汁を塗りたくれ」
 奈津子は腰をずらした。性器を合わせたのだろう。
「粘膜の蠕動も感じたい。ぴったり張り付けなさい」
 木の根のように節くれ立つ根本の太い部分だけが見える。陰毛の影に見え隠れする陰唇がそこに密着する。不安定な体を支えられ、下半身をくねらせて位置を整えると前後に腰を動かす。
 奈津子が両手で睾丸を持ち上げたので性器が見えなくなった。鏡に映る自分の姿があまりに惨めなので隠したのだ。
「うん、そこがいい」
 亀頭のくびれの部分だ。奈津子は腰を引くようにしたので分かった。隆起したえらの部分から粘液質の音が聞こえる。自分の性器で岩井の性器に刺激を与える行為を続けた。
 深いため息を吐く。刺激を与えられているのは奈津子方だろう。まるでビール瓶の上に馬乗りになっているようであった。
「水っぽい音になるまで続けなさい」
 岩井の指示は苛烈だった。
「あぁ……」
 ため息のような声が奈津子の口から漏れた。
 亀頭の部分からずれていき、裏筋を満遍なく濡らしていく。
 岩井のペニスはいわゆる綺麗な形ではない。特に裏側には瘤のようなデコボコが多い。その突起が女の部分に刺激を与えているのだ。
 次第に音質が変化した。剛毛に水玉が付着していた。
 背後で岩井がワンピースの裾をめくっていた。


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