2012年のサムライ達
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「では教科書の125ページを……平一郎、読みなさい」 「先生、平一郎はインフルエンザで休みです」 「そうか…では光子」 「はい」 教師に指された少女が教科書を持って立ち上がる。 名前で呼ばれているのはフレンドリーな関係だからではなく、彼女達に苗字が無いからだ。この世界の日本では士族、または貴族以外は姓を持たない。 「…1868年、数年前よりフランス軍を範として軍の近代化を進めていた幕府軍は瞬く間に薩摩・長州・土佐・肥前を制圧、降伏させた。同年、元号が“萌治”と改まり、これをもって我が国の近代の幕開けとする見方が有力である。 その後、幕府は欧米列強に対抗し得る強大な近代国家建設を目指して中央集権化を推し進め、1871年、世襲の大名とその家臣団が統治する“藩”を廃し、新たに“州”を置いた。州は幕府によって任命された守護と登用試験によって身分を問わず選出された官吏達によって統治された。これは現在の州知事と州職員の前身とも言える制度である。 1871年、急速な近代化に反発した奥州諸藩の士族達が幕府に対して反旗を掲げ、東北戦争が勃発した。この結果、敗れた東北諸藩士達は蝦夷地に落ち延び、北海共和国を建国した。
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