1889年、大日本国憲法が発布され、日本はアジアで初めての近代国家となった。この憲法では『征夷大将軍は大日本国の国家元首にして司法権・立法権・行政権・陸海軍の統帥権を有す』とされた。
1894年、帝政ロシアの南下を警戒していた日本は、ロシアの同盟国であり南下の拠点となっていた北海共和国に在留邦人保護の名目で派兵し、札幌、函館、旭川などの主要都市を事実上占領した。これに対し北海共和国政府は帝政ロシアに救援を要請、ロシアはこれに応じ、日露戦争が開戦した。蝦夷地を主戦場に約一年間続いたこの戦争の結果、日本は辛くも勝利し、北海共和国の成立以来失っていた蝦夷地の領有権を回復、蝦夷地は北海府と改称された。この戦争は、近代で初めて有色人種が白色人種を破った戦争であり、白人の優越性が絶対であった当時の世界に大きな影響を与えた。さらに、敗戦と莫大な額の賠償金の支払が帝政ロシアの弱体化を招き、後の帝政崩壊に繋がっていった事を考えてみれば、この戦争の果たした歴史的意義は大きいと言える。
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