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エロガッパ 〜PAL・野本の授業〜
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エロガッパ 〜PAL・野本の授業〜 7


選ばれし者?

この俺が?

「一体どういう事だ?俺が選ばれし者ってどういう意味なんだ?俺は親に無理矢理この塾に入れられただけだ!」


次の瞬間、パシッと乾いた音が響き渡り、続いて片頬がジ〜ンと痛み始めた。
俺は一瞬、何が起きたのか理解出来なかったが、頬の痛みで目の前の女の子に打たれたのだという事を理解した。
「な…何するんだよ!?」
すると彼女はそのつぶらな瞳に涙をいっぱいに溜めて俺をキッと見据えて言った。
「目は見えても何も見ていない!耳は聞こえていても何も聞いていない!」
「はあ…?」
「アナタの笑顔が無ければ…この世界はもっともっと美しく輝くのよ!」
「えぇ!?ダメじゃん俺!」
「でも空飛ぶスパゲッティモンスター様はそんなアナタの苦しみをも慈悲の心をもって救ってくださるわ。アナタが年金制度の崩壊を願いさえすれば…」
「意味が解らないよ!俺も年金欲しいよ!」
「さあ!聖書の上に手を置いて室町幕府への忠誠を誓いなさい!」
「ふ…ふざけるな!もう付き合ってられるか!」
そう言うと俺は差し出された毛沢東語録を少女の手から奪い取って床に叩き付けた。
すると、叩き付けた語録からボワンと毛沢東が出てきた。
「うわっ!」
俺はビックリして尻餅をつき、失禁してしまった。
「お前は中学生になっても小便漏らすアルカ!」
毛沢東は中国人風日本語で怒鳴ると、俺の失禁姿をカメラで撮り始めた。
「ちょっと!」
「貴様何やっとるかー!」
背後から野本の声が聞こえたかと思うと、機械音と共に俺の頭上から髪の毛が落ちた。
振り返ると野本の片手にはバリカンが握られていた。
まさかと思い、頭を触ると頭頂部に髪がなかった。
これじゃカッパ頭じゃないか。
「ざけんな!俺は帰る!」
怒った俺は情けない頭のまま教室を出る。
「あっ!」
ボシャッ!
教室の出口に落とし穴が仕掛けてあった。
しかも俺の体から異臭がする。この茶色いのは…ウ○コだ!
俺は肥溜めに落ちたのかよ。クソッ、何でこんな目に…。

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