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殺人鬼の人
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殺人鬼の人 7

家に着いた途端、真から電話があった。
「もしもし?」
「あぁ…どうした?」
「あのさ…今まで予感がした人で死ななかった人っている?」
「…残念だが、いない」
「そっか…でも今回は大丈夫なのかもしれないよ?」
「俺もその奇跡を願いたい」
「明日、朝からタクを守ろうと思うんだけど…?」
「俺もそのつもりだ…タクの家の前に6時でどうだ…?」
「うん…分かった」
「それと………いや、なんでもない」
「…?…分かった。じゃあ明日ね」
「ああ…」
真で予感はしなかった。
つまり真は死なない。

まずはできるだけ自分の身を守りたい。健太郎が言ったのだから俺の死は間違いない。
もし、俺が不二さんの犯人によって殺されそうになった時、少しでも抵抗しなきゃいけない。だからその時まで死ねない。
リュックに身を守るものを積めた。もう出発するだけになった。
この部屋もお別れと思った時に、両親ともお別れだと気付いた。一応、手紙を書く。
泣きそうになった。
今は泣くべきところではない。
もし無事に生還できたら…その時は泣いて喜ぼう。
明日の朝の出発は…
「五時」
…だ!!
そうと決まれば目覚ましをセットして早く寝る。明日が最後の日なんだ。
今日くらい、いい夢が見れるように…

朝六時、卓也の家の前に着く。数分経たずに真が来た。
「よぉ」
「おはよ…タクは?」
「まだ寝てるんじゃね?」
「じゃあ待ってようか?」
「そうだな…」
「飲み物買ってくるよ…何がいい?」
「あー…まだ少し眠いからコーヒーで」
「了解」

「……遅くない…?」
現在、十時。もうかれこれ四時間も待っている。
「遅ぇな…ひょっとすると…俺達…無駄な四時間を過ごしたかもしれねーな」
そうと決まれば目覚ましをセットして早く寝る。明日が最後の日なんだ。
今日くらい、いい夢が見れるように…

朝六時、卓也の家の前に着く。数分経たずに真が来た。
「よぉ」
「おはよ…タクは?」
「まだ寝てるんじゃね?」
「じゃあ待ってようか?」
「そうだな…」
「飲み物買ってくるよ…何がいい?」
「あー…まだ少し眠いからコーヒーで」
「了解」

「……遅くない…?」
現在、十時。もうかれこれ四時間も待っている。
「遅ぇな…ひょっとすると…俺達…無駄な四時間を過ごしたかもしれねーな」
すぐ呼び鈴を鳴らす。
「はぁい…あれ?ケン君とシン君?」
「おばさん、こんにちは!!タクはいますか!?」
「卓也ねぇ…朝五時くらいに出掛けたわよ…?」
「くっそ!!」
俺は別れも言わずに走った。
「あ…ケン!?おばさん、ありがとうございました!!」
真も遅れて走ってくる。
「シン!!おめぇ、学校のほう調べろ!!俺は駅前行く!!」
「分かった!!後で携帯で連絡する!!」
走る。
真は大変かもしれないが、俺は視界を広げるだけでいい。
黒いオーラをまとってるやつは嫌でも目に入る。

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