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ロボットの国
その他リレー小説 - SF

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ロボットの国 1


諸君はロボットだけが住んでいる国が存在しているのをご存じであろうか。
この国は海底奥深くを移動しているドーム型の要塞の中にあり、
住民であるロボット達はロボット同士による繁殖で子を産んでいる。
ではこの国の様子をある家族の日常を通して見てみる事にしてみよう。

「R7−X8、おはよう。」
「お父さん、お母さん、おはよう。」


R7−X8、この少年の名は、R7が父の形式番号、X8が母の形式番号に由来するもので、
「充電は済んだの?」
「今、やるところだよ。」

我々の食事に相当する充電を済ますと、R7−X8は学校へと向かう。
学校では数学や移動要塞が如何に建設されたかという歴史などを学んでいくのだが、
「今日は機種差別について勉強する。」

機種差別とは生まれ持った性能などを活用できる場が限定的であるが故、
内蔵された動力装置で生み出された最低限のエネルギーでしか生活できない事などであり、
教師の話を聞きながら、R7−X8は、
「(改良とかしても、どうにもならないのかな。)」


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