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エターナルレジェンド
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エターナルレジェンド 11

窓から外の様子を見るランディの肩越しにエミリーが小声で話しかけた。
「あまりあなたと仲の良い人じゃなさそうね。あなたどうするの?」
「どうするって言ってもあの人達が何でウチに来たのかわかんないし…」
「何なら俺が出て、追い払ってやろうか」
「ダメだよ!!人に暴力は!」
「人にはだめで魔族にはいいのか?お前は勝手だな」
「そういうワケじゃ…」
「もー!2人ともそんな話をしてる場合じゃないでしょう…あれっ?ルナさんは?」
「えっ?・・・あっ!?姉さん!!」
いつの間にかルナは玄関を出て3人の前に立っていた。
ルナは平然とした表情で三人に向かって声をかけた。
「あら、いらっしゃい。どちら様?」
ルナの態度に拍子抜けしたのか3人の男達は互いの顔を見合わせたがやはりまた中年の男が口を開いた。
「私はブルーロード議会議長ロウン様のご子息アディクト様の従者シエフ!!お前の弟が魔族を匿っているとアディクト様から聞いた。魔族は町に害を及ぼす、捕らえて処刑するから魔族を出せ!このまま匿うつもりならお前達姉弟も同罪だぞ」
顔を窓に付けんばかりに外の様子を見ていたランディは両手で頭を抱えて低く唸った。
「やばいよ・・・よりによってアディクトにバレるなんて・・・」
「誰?アディクトって」
「んー、とりあえず…やな奴…」
「何それ、分かんないわよ…」
「ふん、まぁ…、そこにいる奴らを見れば、ふんぞり返ったボンボンっていうのは分かるがな…」
「と、とにかくルナさんを助けないと…」
「…心配いらないと思うよ」

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