PiPi's World 投稿小説

ドラゴンクエスト[〜それから〜
その他リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 66
 68
の最後へ

ドラゴンクエスト[〜それから〜 68

……せ・ンべ・ツ……?……我・ラガ?……?
二匹の記憶が甦る。
モンスターとしての平和な時を過ごしていた時。時たま迷い込んで来る人間たちを追い払っている時。妻を迎え、子供達と幸せな時を過ごしていた時
……そして…
笑いながら理不尽な力で村を破壊し仲間を、友を、家族を、焼き、砕き、蹂躙し、虐殺し、全てを奪った……テ…キ…!!!!!!
「グギィィアアアア!!」
「ブゥゴオオオオ!!」
二匹が突然暴れだした。
ドガン!バキ!ズドン!グシャ!
城の柱や壁を破壊し二匹は見境無く暴れる。
その顔は怒り、憎しみ、そして悲しみの入り交じった顔をして。
「やめるでゲス!」
ヤンガスは崩れてくる柱を避けながら二匹向かって叫ぶ。だが二匹には聞こえて無いようで更に暴れていた。
ゴゴゴゴゴ…。城の悲鳴を聞いたゼシカはあまり時間が無いと思い、
「最後の質問よ!竜王は何故姫さまをさらったの?」

「それは……!自分で考えなー!」
ゴバー!渾身の力を入れ頭を一気に引き抜くとその力を利用して一気に飛び上がった。
「ゲヘヘヘ!よくもこの天の邪鬼様を死ねー!」
宙に舞ったまま両手に力を込めて炎系呪文最強のベギラゴンを放とうとした……
「させるか!はあーっだー!」

紫色のオーラがククールの身を包み込みスーパーハイテンションになった!
「それは天が与える正義の裁き、魔を滅っする煌めきなり。消し飛べ!グランドクロス!!」
神々しい輝が二条、天の邪鬼に迫る。
「ッ!?ナメルナー!」
力の存在を感じた天の邪鬼が目標を変えグランドクロスにベギラゴンを放った。
ズギャギャギギャギャ!
力と力が互いを破壊しようと衝突し合う。
「ゲヘヘヘ!惜しいな。いい線行ってたぜ。だがな、こんな技でこの俺様がやられるか。」
天の邪鬼は下品に笑いながら魔力を更に込め、グランドクロスを飲み込んだ。
「ゲヒャヒャヒャ。おまえも消えろー!」
勢いを増し火龍と化した灼熱の業火がククールの目前に迫る。
「天の煌めきは魔を滅っする」
ククールが呟いた瞬間火龍の中腹辺りが千切れ光の十字架が天の邪鬼を裁きに掛けた。
力を失い霧散してゆく火龍を静かに見つめながらククールは判決を言い渡した。

「判決。死刑」

ズシシャゥドゴォォォォォン!! 
今までに無い規模の衝撃が狭間の世界を駆け巡った




SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す